「手打蕎麦 逸香」 / せいろ(蕎麦、うどん)2007年02月14日 19時40分59秒

東金の「 逸香」さん再訪。
体重がちょっと気になるので、天ぷらはやめてせいろへ。
蕎麦だけだと何なので、うどんも頂きました。



つゆは変わらず醤油の強い江戸流儀。ダシも強烈です。
うどんにこのつゆは強すぎるかと思いましたが、そうでもないですね。
ただ淡白な味わいなので、うどんに限っては薬味を入れた方が美味しく頂けそうです。

うどんを平らげたところで蕎麦へ。



相変わらず香り高い。味もはっきりしています。
東金なのに江戸の蕎麦。何とも不思議な取り合わせです。

空気と窒素は良くも悪くも別物です2007年02月15日 09時53分25秒

タイヤに窒素を入れる事が流行って久しく、すっかり市民権を得て当たり前のことになったのか、取り立てて窒素が騒がれることも無くなりました。
今回はそんなタイヤの充填ガスと圧について所感を。

タイヤについての豆知識パート4 窒素ガス あなたの街のタイヤ屋さんさま)へのtb。

一般に言われている「窒素の効果」というものは様々な宣伝文句とともに広く言われていますが、共通する主なポイントは「水分」「透過性」「酸素」「圧縮特性」じゃないでしょうか。

水分は、充填ガス中の水分量の話ですが、微量水分の混入が、タイヤ温度変化に鋭敏に反応し、内圧が上下しやすいとのこと。
ただし水分の有無は窒素の特性ではなく、ガスの水分をきちんと管理しているかどうかの話です。
窒素はボンベからほぼ直接充填してます。ボンベの窒素ガスはまともなものなら品質管理は充分なされているでしょうから、ゼロではないにしても水分量が管理されているので安心できます。
コンプレッサーの水抜きについては考えが至りませんでした。今度から気をつけよう・・・

透過性。窒素は抜けにくい、と言われています。これについては原理がいまいち分かりません。
空気の8割は窒素。残りは酸素、二酸化炭素、アルゴンがメインです。
ビードから漏れるわけではなく、タイヤのゴム分子中を抜けると言うからには、窒素よりも小さい分子だと思うのですが・・・どれ?

酸素は空気中に無いと困るものですが、酸化の原因でもあります。
この酸素がタイヤの劣化やホイールの腐食になるということですが、これは水分とセットになったときに、という話だと思います。
でも、外側についてはタイヤもホイールも酸素に触れていますから、どこまで腐食を抑えられるのかが気になります。
実験データがあればよいのですが・・・

圧縮特性。窒素にすると内圧変化が少なく、乗り心地が変わるとの事。
後述しますが、これは実際に体感できました。



なんだか窒素はいいことだらけでデメリットは無いのかと考えてしまいますが、明確なデメリットは無いですね。
強いて言えばお金がかかること、自分じゃガス圧管理が難しいこと(器具が無いので)。

別の点からの問題は指摘されているようですが。
圧変化が少ないからついつい圧チェックを怠ってしまう・・・というのはまた別次元の話です。変化があろうがなかろうが、チェックは定期的にするのが当たり前です。
せめて月1回とか定期的にチェックする事を考えて、"いつもの店"を決めておくと良いでしょう。



さて、いい事尽くめの窒素ですが。

私は窒素充填が嫌いです。
バイクでは。

確かにメリットは多いのですが、走行特性が劇的に変わるからです。
これはメリットとして語られることも多いのですが、乗り心地がしっとりと上品になることです。
確かにロードノイズは減り、突き上げも低減して乗り心地は良くなります。
しかし逆に言えば、 路面からのフィードバックが希薄になると感じました。
タイヤがどう路面と接しているのかがいまいち分かりにくかったです。
あくまで私の感想で、人によって感じ方は様々でしょうが・・・

4輪ならば路面情報はある程度目を瞑れますが、2輪だと切実です。
リヤタイヤが路面を噛んでいる気がしませんでした。
ただし、4輪だったら窒素のメリットは相当享受できると思います。
ロードノイズが減ればオーディオの音も良く聞こえるだろうし、いいことの方が多いでしょう。
ライダーの体の動かし方で乗り味はどうとでもなる2輪に関しては、窒素の上品さよりも路面情報の確実性のほうが優先されるべきだと思います。
まあ窒素でも慣れればいいのでしょうが、そこまでお金をかけるのも・・・

ただ水分が少ないと言うのは大きなメリットである事は間違いないので、乾燥空気が私の理想です。
フットポンプの先に塩化カルシウム管をつけるとか、水分除去が出来れば・・・
ガスクロマトグラフ用純空気、とか途方も無い贅沢はしませんけどw

決して窒素を否定する気はありません。
が、良くも悪くも走行特性は劇的に変化する事だけは念頭に置いたほうが良いと思います。



窒素をタイヤに入れると言う発想は、当時は衝撃的に思えました。
空気圧は気にしても、そのガス自体を変えてしまおうと言うのには頭が回らなかったです。

この考えをもう少し拡張し、最適な充填ガスは何か?を研究するのも面白そうです。
窒素がこんなにも流行ったのは、大して高くない事もそうですが、空気と分子量があんまり変わらないからじゃないかと。
タイヤに充填された分のガスは当然重さがありますから、それが高速回転したときのモーメント、まあ実用上意味が無いかもしれませんが、気になります。
もしかしたら、ヘリウムみたいな軽いガスを使ったときと、ラドンみたいに重いガスを使ったときでは、走行特性が変わるかもしれません。
放射能持ちだから絶対使えませんが>ラドン

ちょっとした思い付きの範疇を出ませんが、そのぐらいタイヤ内のガスは重要だと言う事でしょう。

マラソンは激しく苦手です2007年02月17日 22時24分23秒

いよいよ東京マラソンですね。天気が悪いと言うかかなり雨な感じです。
医師も併走して万全の体制で臨むということですが、そもそもそんな人が走ってよいのか?

大規模な交通規制もあると、しかも下道が封鎖されると言う事で、首都高はいつにも増して渋滞しそうです。
明日は東京方面は鬼門ですね。

「梅ぞ乃」 / せいろ2007年02月18日 23時33分58秒



市川大野駅近くの「 梅ぞ乃」さんに行ってきました。
場所はJR武蔵野線市川大野駅の近く、東側に出て線路沿いに北に進むと看板が見えます。詳しくはHPより。

お店の外観写真はありませんが、ちょっと古い感じの町のお蕎麦屋さん風です。
店内もそんな感じですが、居酒屋の雰囲気もあります。
変な表現ですが、昔からの市川な感じです。

写真は「せいろ」です。
つゆは甘口と辛口のちょうど中間。ダシは結構強く、やや苦味があります。なかなか濃いつゆです。
蕎麦は味、香りともになかなかのもので、コシもちょうど良いです。若干水切りが甘い感じもしますが、水自体が良いのか嫌な味はしません。
蕎麦とつゆのバランスもよく、呑み込んでいけるタイプの蕎麦です。
なかなか楽しませてもらいました。美味しいです。

「SOBA ISBA いさと」 / ざるコース2007年02月19日 00時00分08秒

国府台の「いさと」さんに行ってきました。
ここはテレビでも紹介された事があり、知る人ぞ知る有名店とのこと。
それ故に結構いろいろな人が訪れ、その味に感動されている模様。

同じ蕎麦好きと言う事で。
市川 「SOBA ISBA いさと」 つれづれ蕎麦 '07さま )へ蕎麦tb。

「いさと」さんは、市川市は国府台、大学などがたくさんあるエリアの近く、閑静な住宅街の中にあります。
国立精神神経センターの裏側にあるのですが、正直車では厳しい場所にあります。そもそも駐車場はありません。
国府台駅から県道1号の坂道を登って進むか、バスを利用する方がよいでしょう。

お店自体は住宅を改装したカタチですね。



入口は上品で静かな雰囲気です。
玄関を通ると、本当に住宅で、お店っぽさがありません。本当にここなのかとちょっと戸惑いました。
中もまんま住宅です。リビングをちょっと改装した感じですが、それがアットホームな雰囲気です。
席はテーブルが4、掘りごたつみたいに足を下ろせるのが4、あとは床に座ります。

さて、普通にせいろでも良いのですが、せっかくなので「ざるコース」なるものにしてみました。
最初に漬物と焼き味噌。



漬物の写真は無いのですが、大根の漬物で結構塩っ辛いタイプ。歯ごたえも良くて美味しい。
味噌はしょっぱくなく、柚子の香りがたっぷりします。どちらかと言うと甘めです。

次いで、ある意味真打の玉子焼き。



2人分の大きさです。
ただの玉子焼きではなく、芯に鴨肉のそぼろが入っています。
鴨も玉子も甘めの味付けで優しくふんわり仕上げてあり、付け合せにある大根おろしと菜の花の塩漬けとの対比が素晴らしい。
この玉子焼きは、わざわざ食べに行く価値ありの一品です。

玉子焼きの後は、いよいよ蕎麦へ。



つゆは甘口でダシは強く、やや濃いものです。
蕎麦は味、香りともに素晴らしいです。結構冷えているのにこの風味なら、温度が上がればさぞかし凄まじい蕎麦になるでしょう。
コシはそこそこで、歯を入れるとざっくりした感じがします。表面のざらつきも結構あるので、喉越しを楽しむタイプでしょう。
蕎麦もつゆも強く、そのせめぎあいを口いっぱいで感じ、ひと時意識が蕎麦尽くしになります。
特徴ある蕎麦ですが、これはこれで一つの完成形だと言えるでしょう。
唯一の欠点は量が少ない事ですね。3枚はかるーくいけます。

食後は蕎麦葛餅です。



黒蜜きな粉でいただきます。
葛餅は結構ざらざらして、非常に柔らかい。そのまま何もつけずに食べても、素朴な味わいが郷愁を誘います。
黒蜜きな粉をつけると、一気に華やかな甘味に変わります。素晴らしい蕎麦の有終の美を飾るのにふさわしい一品。
最後の最後まで手を抜かない、こだわりきったお店でした。

品数は決して多くはありませんが、また訪れたいと思わせるお店です。
まだまだ手の内を明かしてない、まだ何か素晴らしいものを持っている。
そう思うと、これっきりになんてしたくないですね。
交通の便はちょっと悪い場所ですが、その苦労以上の味だと断言します。