「手打そば・うどん そばいち」 / 天もり(大盛り)2007年02月13日 17時16分38秒

このblogでも数多くの蕎麦屋を紹介してまいりました。
千葉県という土地も、決して蕎麦不毛地帯ではなく、むしろ数多くの名店があると思います。
そんな名店の中で、千葉県で最も美味いと評価する人も多い店。
今回訪れたのがその「そばいち」さんです。

場所は稲毛区の住宅街の中で説明しにくいです。検索すればすぐに出てきますのでそちらで。
車のすれ違いも難しいぐらい狭い道に面したところにあります。



お店の外観は、いかにも町のお蕎麦屋さん風です。



店内は照明が暗く、晴れていないとかなり暗いです。今日は日が差していたので比較的明るかったです。
席は椅子が12、こあがりに4。ただし結構詰めてこの人数です。満席だとかなり狭く感じます。
あまり積極的にアピールするような造りではなく、かなり質素な雰囲気です。
ともすれば入りづらいと思うかもしれませんが、ご主人の明るい挨拶でそんな事もなくなります。

ここのお店には何回か来ていますが、久しぶりだったので基本の天せいろです。



実際には天ぷらの方が先に来ました。



天つゆにつけていただきます。
えび、なす、かぼちゃ、さやえんどう、まいたけ、百合根。百合根は珍しいですね。
私がここのお店が好きな理由の一つが天ぷらの素晴らしさです。
前に来たときには栗やれんこん、小たまねぎなどがあったのですが、素晴らしすぎる天ぷらでした。
今回も例に漏れず、素晴らしいです。具の美味さが最大限引き出されて旨みが濃く、野菜も有り得ないぐらいに甘みが引き出されています。
また衣自体が美味い。天かすの段階でもかなり美味い。これでたぬきそばを作ったらそれだけで味が何倍も良くなると思います。
ここの店に来たら、天ぷらは外せません。

百合根の天ぷらを二噛みしたところで蕎麦が来ました。



久々です。
つゆはかなり辛口で、正統派江戸蕎麦の味。甘さはほとんどありません。
ダシは強烈に効き、酸味も感じます。濃さは普通なので、粋な味わいです。
蕎麦は黒がかって星の無いタイプ。味、香りともに素晴らしく、我を忘れてどんどん呑み込んでしまいます。
コシはそこそこですが強いというほどではありません。表面のざらつきが少ないので、大盛りとはいえかなりのペースで呑み込んでいけます。
久々でつい一気に食べてしまいました。

住宅街の中に燦然と輝く千葉県随一の蕎麦屋と言っても過言ではないでしょう。
蕎麦食いでここを知らなかったらもぐりです。