「久呂麦」 / 芝海老かき揚げ天せいろ2007年01月28日 13時31分53秒

成田には美味しいお店がたくさんありますが、そういうお店は成田山の参道にあるというイメージがあります。
しかし、成田山から外れたところにも、名店と言われるお店は結構あります。
今回ご紹介するのは成田から少し外れたところにある「久呂麦」さんです。

場所はR464沿い、宗吾参道から成田山に向かう途中左手にあります。
最寄り駅は公津の杜です。

お店の外観はこんな感じ。



まだ新しいですが、落ち着きも併せ持った門構えです。
店内は明るく、古民家をイメージした造りです。新しいので清潔感と郷愁を同時に感じます。
席はテーブルが20人ぐらい。奥に座敷があるので、もっと入りそうです。

今回頼んだのは、「芝海老かき揚げ天せいろ」。



見た目からしてきれい。

まずはお蕎麦から攻めていきます。



最初は、これはもう儀式のようになっているのですが、つゆの香りを楽しみます。
口に含むまでもなく、鰹ダシが強烈に主張します。香りからして期待が高まります。
次に少しだけ飲みます。やや甘口ですが、なかなか濃い。しかし無節操な濃さではなく、上品さと鮮烈さを高次元でバランスするぎりぎりのラインを攻めています。
ダシは飲む前からの期待以上に、口いっぱいに香りが広がり、余韻を残しつつ消えていきます。その香りの消え方の潔さから、体が次を欲し、さらにつゆを飲みたくなります・・・が、蕎麦の前に飲み干してしまいそうなので我慢。
本題の蕎麦へ。
箸で蕎麦をすくい、香りを確かめてみますと・・・おお、素晴らしい。
本来蕎麦の香りというのは弱くて繊細ですが、ここのお蕎麦は香りが強い。
つゆに少しつけて一気に呑み込みますと、その味、香り、甘み、全てが怒涛の如く口全体を覆いつくすかのようです。結構冷やしてあるので本来は味や香りは立たなくなるはずなのに、そんな事お構いなしに蕎麦自身を主張します。
冷えすぎの蕎麦は好きではないはずなんですが、ここのお蕎麦はむしろ冷やして正解かもしれません。常温だと香りが強すぎると感じてしまい、ちょっとやそっとのつゆじゃあ太刀打ちできません。
この温度の蕎麦にして、このつゆあり。そう思わせるベストマッチです。
コシもなかなか強く、呑んでもよし、噛んでもよし。誰でも満足させられるお蕎麦だと思います。

蕎麦に夢中になってしまいがちですが、気を取り直して天ぷらへ。



小さく割り、天つゆに少しだけつけて口に運びます・・・あれ?油使ってる?
と一瞬錯覚してしまうぐらいに油の嫌な香りというものはなく、純粋な油の味と香りだけを感じます。
"油臭さ"なんてものは存在しません。
海老は小ぶりですが、実にぷりぷりとしてジューシー。衣の部分も、普通かき揚げだったら油でくどくなってしまいますが、全くそんなことはなく、ほくほくに仕上がっています。
相当いい油を使っていて、相当いい揚げ方なのでしょう。
蕎麦だけじゃなく、天ぷらまでもがハイレベル。
ここのお店のこだわりっぷりに脱帽です。

千葉県でトップクラスのお蕎麦であることは保証できます。
わざわざここのお店に行って蕎麦を食べる、その価値ありです。

なお「天ぷらおまかせ」(\2100)なるものが。おまかせでその日の食材を天ぷらにして出してくれるというもの。
順繰りに出してもらえるので、揚げたてを美味しく頂きながら酒をやる。なんて贅沢。酒は飲めませんが。
次の目標が出来てしまいました。

蕎麦食いならば外せない、と自信を持って言える"名店"です。
ここはあえて言います。

行け!(命令形)

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