噂の納豆ダイエット、実際に実験してみました ― 2007年01月22日 20時36分36秒
巷でかなりの話題になっている納豆ダイエット。
結局はガセネタだったということで、 各地で噴火 blogや掲示板ではほとんどは批判的な記事ですね。
納豆を買い占めて転売しようとしたアホもいたとかいないとか。転売厨は叩かれるご時世だってのにw
が続いておりますね。
当日の放送は私も観ておりまして、まあ半信半疑でありました。
そんなに効果があるんかいな、と言う意見ももっともでしたが、事実に勝る理論なしということで、実際にやってみる事にしました。
単に納豆がご無沙汰だったというのもありますが。
「納豆の摂取と基礎代謝変動との相関―納豆ダイエット実験―」
<目的>
あるある大辞典 にて紹介されていた「納豆を食べるとダイエットになる」との趣旨の番組の実験結果において、簡易な追試を行い元の実験結果を評価する。
<実験方法>
番組内で紹介された摂取方法に概ね従い納豆を処理、摂取を行う
被験者:
blog筆者
使用した食材:
市販の納豆。無作為に選択。サイズは1パック分。
納豆処理方法:
1.納豆を箸でかき混ぜる。 速度は一定。回数は約200回。 番組内ではかき混ぜ方までは詳しく紹介していなかったので(よくかき混ぜるとしか)、一定の方法を決めて行った。
醤油、辛子などは入れない。
2.20分間静置。大気圧下。開放系。静置温度は、冬場ではあるが 常温 15~25℃ 範囲内であると思われる。未計測。
3.醤油、辛子などを任意加え、さらにかき混ぜ、摂取。
摂取時期:
朝8時、夜9時の一日2回。
評価方法:
市販体重計にて基礎代謝を測定。測定時間は朝食後。
<実験結果>
下図及び下表に、基礎代謝の変化を示す。

当該番組内において、被験者の基礎代謝量は約1300kcal/day→約1500kcal/dayと、約200kcal/dayの上昇があったとの報告であった。しかし今回の実験においては、基礎代謝量は1300台後半で推移していた。従って番組で報告していたような基礎代謝量の上昇は確認できなかった。
<考察>
当該番組の主張するところでは、納豆に含まれるイソフラボンがDHEA(Dehydroepiandrosterone)の原料となり、納豆を1日2パック摂取する事によりDHEA血中濃度が一定以上の数値となり、基礎代謝を向上させるとの事であった。
しかし、イソフラボンを原料としてDHEAが生合成されると言うデータは見つけられなかった。
大豆イソフラボンは女性ホルモン様の作用を示すという情報がある。 これは 構造類似点があることに由来する。

DHEAはエストラジオール(女性ホルモン)の生合成経路の中間体である。
生合成経路は下記blogにて記載されているので参照してください。
↓
デヒドロエピアンドロステロン ( みなみの香草屋 Blogさま)へのtb。
当該番組において、イソフラボンのエストラジオール様作用を示す事を、イソフラボンがエストラジオールの原料だと勘違い或いは意図的に間違い、その中間体のDHEAの共通原料であると思ったのではないだろうか。
真相は番組制作スタッフに聴取しなければ分からないが・・・
番組制作会社から虚偽報告があった事から納豆と基礎代謝の関係自体は捏造である可能性が高く、今回の筆者の実験結果もそれを反映した結果となった。
と言う感じでまとめてみました。
最初の1週間ぐらいでたぶんガセネタだろうとは思いましたが、やっぱりそうでした。
多少でも変化があれば擁護も出来ますが、こうも変わらないとなーw
放送内容は捏造でありましたが、一つ役に立った事があります。
納豆を混ぜてから20分放置すると、味がまろやかになりました。
混ぜただけではだめで、20分置くと変わります。また豆が柔らかくなった気もします。
私はどちらでも好きですが、たまには変化を楽しむのも良いかも。
捏造は残念ですが、納豆が毒になったわけではありません。体に良いのは確かでしょう。
これを気に納豆を食べる習慣が戻ったので、その点は感謝すべきかもしれません。
結局はガセネタだったということで、 各地で噴火 blogや掲示板ではほとんどは批判的な記事ですね。
納豆を買い占めて転売しようとしたアホもいたとかいないとか。転売厨は叩かれるご時世だってのにw
が続いておりますね。
当日の放送は私も観ておりまして、まあ半信半疑でありました。
そんなに効果があるんかいな、と言う意見ももっともでしたが、事実に勝る理論なしということで、実際にやってみる事にしました。
単に納豆がご無沙汰だったというのもありますが。
「納豆の摂取と基礎代謝変動との相関―納豆ダイエット実験―」
<目的>
あるある大辞典 にて紹介されていた「納豆を食べるとダイエットになる」との趣旨の番組の実験結果において、簡易な追試を行い元の実験結果を評価する。
<実験方法>
番組内で紹介された摂取方法に概ね従い納豆を処理、摂取を行う
被験者:
blog筆者
使用した食材:
市販の納豆。無作為に選択。サイズは1パック分。
納豆処理方法:
1.納豆を箸でかき混ぜる。 速度は一定。回数は約200回。 番組内ではかき混ぜ方までは詳しく紹介していなかったので(よくかき混ぜるとしか)、一定の方法を決めて行った。
醤油、辛子などは入れない。
2.20分間静置。大気圧下。開放系。静置温度は、冬場ではあるが 常温 15~25℃ 範囲内であると思われる。未計測。
3.醤油、辛子などを任意加え、さらにかき混ぜ、摂取。
摂取時期:
朝8時、夜9時の一日2回。
評価方法:
市販体重計にて基礎代謝を測定。測定時間は朝食後。
<実験結果>
下図及び下表に、基礎代謝の変化を示す。

実験日数(day) | 基礎代謝量(kcal/day) |
0 | 1352 |
1 | 1352 |
2 | 1349 |
3 | 1357 |
4 | 1359 |
5 | 1355 |
6 | 1347 |
7 | 1360 |
8 | 1352 |
9 | 1350 |
10 | 1359 |
11 | 1350 |
12 | 1360 |
13 | 1365 |
14 | 1375 |
当該番組内において、被験者の基礎代謝量は約1300kcal/day→約1500kcal/dayと、約200kcal/dayの上昇があったとの報告であった。しかし今回の実験においては、基礎代謝量は1300台後半で推移していた。従って番組で報告していたような基礎代謝量の上昇は確認できなかった。
<考察>
当該番組の主張するところでは、納豆に含まれるイソフラボンがDHEA(Dehydroepiandrosterone)の原料となり、納豆を1日2パック摂取する事によりDHEA血中濃度が一定以上の数値となり、基礎代謝を向上させるとの事であった。
しかし、イソフラボンを原料としてDHEAが生合成されると言うデータは見つけられなかった。
大豆イソフラボンは女性ホルモン様の作用を示すという情報がある。 これは 構造類似点があることに由来する。

DHEAはエストラジオール(女性ホルモン)の生合成経路の中間体である。
生合成経路は下記blogにて記載されているので参照してください。
↓
デヒドロエピアンドロステロン ( みなみの香草屋 Blogさま)へのtb。
当該番組において、イソフラボンのエストラジオール様作用を示す事を、イソフラボンがエストラジオールの原料だと勘違い或いは意図的に間違い、その中間体のDHEAの共通原料であると思ったのではないだろうか。
真相は番組制作スタッフに聴取しなければ分からないが・・・
番組制作会社から虚偽報告があった事から納豆と基礎代謝の関係自体は捏造である可能性が高く、今回の筆者の実験結果もそれを反映した結果となった。
と言う感じでまとめてみました。
最初の1週間ぐらいでたぶんガセネタだろうとは思いましたが、やっぱりそうでした。
多少でも変化があれば擁護も出来ますが、こうも変わらないとなーw
放送内容は捏造でありましたが、一つ役に立った事があります。
納豆を混ぜてから20分放置すると、味がまろやかになりました。
混ぜただけではだめで、20分置くと変わります。また豆が柔らかくなった気もします。
私はどちらでも好きですが、たまには変化を楽しむのも良いかも。
捏造は残念ですが、納豆が毒になったわけではありません。体に良いのは確かでしょう。
これを気に納豆を食べる習慣が戻ったので、その点は感謝すべきかもしれません。
コメント
_ ひまわり ― 2007年01月25日 20時00分39秒
_ @DRK ― 2007年01月26日 10時08分21秒
ひまわりさま、いらっしゃいませ。
DHEAの生合成経路を説明されている記事ということで、参照させていただきました。
とても参考になります。
上記記事につきましても読ませていただきます。
ありがとうございました。
DHEAの生合成経路を説明されている記事ということで、参照させていただきました。
とても参考になります。
上記記事につきましても読ませていただきます。
ありがとうございました。
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納豆事件、新聞をにぎわせていましたね。
デヒドロエピアンドロステロンについては、納豆ではなく、男性の寿命
という観点から調べたものでした。
納豆に関しては、
・2006.02.25 普段は納豆菌、薬は納豆禁
http://blog.livedoor.jp/biopro/archives/50360565.html
で、
・2006.02.17 グレープフルーツ禁、納豆禁
http://blog.livedoor.jp/biopro/archives/50348936.html
で、
・2006.07.01 納豆菌とγ-PGA
http://blog.livedoor.jp/biopro/archives/50516026.html
で、いろいろご紹介してますよ。
ご興味があれば、どうぞ。
トラックバック、どうもありがとうございました。