「そば工房 小間子」2006年09月04日 00時00分01秒

小間子町。
千葉の人でもすんなり読める人はあんまりいませんが、「おまご」と読みます。
千葉市は若葉区の東端に位置し、もうすぐ八街市、というロケーションです。
そんな小間子町の蕎麦屋の雄こそが「そば工房 小間子」さんです。

場所は小間子町。三角形の頂点の一番右側、と言っても分かりにくいですが・・・
バス停「小間子町」のすぐ近くで、県道53号と県道289号が交差する十字路です。
千葉からだと、県道53号をずっと進めば、看板が見えてきます。
周りは田んぼや畑が並び、企業のちょっとした工場なんかが点在するような、はっきり言って田舎です。
しかしその分空気は多少きれいで、少し清々しいところです。

お店の佇まいはずばりログハウスです。



屋根しか写ってない・・・すんません。でも雰囲気は伝わるでしょう。伝わってください。
訪れたのは1時ごろ、休日のランチのピークといったところで、駐車場はいっぱいで待っている車もありました。
こんな辺鄙な場所にもかかわらずこの人気、期待も高まります。

入口にはちょっとした陶器が飾ってありました。



ざらりとした肌触りの無骨にして慎ましやかな鉢は、店主の想いを表しているようで、期待が持てます。

程なくして店内へ。そこでも少し待ちましたが、その間にメニューを拝見。
スタンダードなメニューの他、ちょっとしたサイドメニューも。甘味もあります。
ここは一つ、新規来店の基本である天せいろへ。ついでに蕎麦アイスクリームも。
くず餅も惹かれましたが・・・ここは我慢。

テーブルに着いて結構待った後、天せいろの登場です。



ザ・スタンダード。
まずはつゆを一口。やや甘口ではありますが、かなり濃く、ボディのしっかりしたそばつゆです。かなりハイレベル。
次いで蕎麦を口に。
口に入れた瞬間に蕎麦の香りと甘みがぶわっと広がります。
表面はあまり引っ掛からない、私好みの蕎麦で、ぐいぐい呑み込めるお蕎麦です。呑み込むたびに、その名残を惜しむかのように蕎麦の甘みが口の中で残響します。
ぶっちゃけ、ちょー好きな蕎麦です。
惜しむらくはコシが弱いことですが、欠点はそれだけです。

天ぷらも忘れずに頂きます。
えび、しいたけ、さやえんどう、れんこん、なす。
揚げ方が素晴らしく、夏場なのにからっと揚がり、油をほとんど感じさせません。衣もやや固めですが、さくさくとした食感は一層の食欲をそそります。
蕎麦も天ぷらも素晴らしいです。
結構有名なお店でいつも混み合っていますが、その理由も納得です。

天せいろを平らげた後、デザートが来ました。



蕎麦アイスクリームです。蕎麦の実がふりかけてあります。
氷の粒を感じるタイプのアイスクリームで、夏場には涼しげで合います。
味はスタンダードなミルクベースのアイスクリームですが、蕎麦の香りを強く感じる事が出来ます。
素朴な味わいながら、食事を有終の美で締めくくる事が出来ます。

連呼するのも恐縮ですが、小間子町という辺鄙な場所に、こんな名店があることは珍しいです。
通ったついでと言わず、この蕎麦屋を目指して小間子町を訪れても絶対に損はしません。
そのぐらいの味だと確信しました。また訪れたいと思います。必ず。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://femoralfracture.asablo.jp/blog/2006/09/03/509721/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。