「手打ち石臼挽き蕎麦 梵」2006年11月26日 10時21分39秒

千葉県は館山市というちと遠いところにありますのが、今回ご紹介いたします「 」さんです。
以前は非常に遠い印象がありましたが、高速道路がだいぶ出来てきたので、さほど苦になりません。館山道が全線開通すれば、1時間で館山に行けますよ。
元々は風車とローズマリーとワインディングで有名な丸山町にあったとの事ですが、最近館山に移転したそうです。

場所は館山の那古健人館バス停のところです。
電車だとJR内房線の那古船形駅が最寄になりますが、歩くと20分は掛かるかと思います。
千葉駅から館山方面の高速バスが出ていて、丁度那古健人館バス停に着きます。そっちの方が楽ですし、運賃も50円しか違いません。
(電車で千葉~那古船形間は\1450。高速バスは\1500)
車だと富津館山道富浦ICを降りて館山方面に向かうと、右手に見えてきます。中央分離帯があるので右折ではいることは出来ませんので、その先の交差点でUターンになります。

お店の外観はこんな感じ。



ぴかぴかの新店舗ですね。新しくてキレイです。
入口にはでっかい看板に梵の文字。



店内に入るとまだ開店して間もないのか、開店祝いの花がたくさんおいてありました。

新しいだけあって非常にキレイな店内で、しかも広いです。
この写真じゃ分かりませんけど・・・
BGMはFF6のオープニングっぽいヒーリング系です。



席はこあがりが10、テーブルが4、カウンターに4人分。合わせると50人ぐらいはいけそうです。
観光客の団体さんでも、なんとか対応出来そうですね。

メニューを眺めますと、蕎麦の他にもうどんがあったり、種物があったり、あと少しお酒もあったり。
多くはありませんが、十分楽しめるぐらいの品数です。
今回は新店舗のお約束、天せいろを頂きました。名前は天ぷらともり、です。ついでにそばプリンも頂きました。



きれいにまとまっています。
まずは蕎麦。やや黒がかったお蕎麦でです。



蕎麦に鼻を近づけてみると、一気に蕎麦の香りが広がります。ものすごく香り高い蕎麦です。
一口食べると、口いっぱいに蕎麦の甘みと共に香りが広がります。ややコシは弱いものの、表面のざらつき方がまた絶妙で、ぐいぐいと呑みこんでいけます。
つゆはやや甘口で、醤油はあまり感じませんが、鰹ダシが強烈に感じます。
蕎麦とつゆの相性も文句なしで、一気に蕎麦が無くなってしまいます。大盛りでも良かったかな。

蕎麦ばかりをやっつけるのもなんなので、そろそろ天ぷらへ。



えび、いか、きす、かぼちゃ、さやえんどうの天ぷらを抹茶塩で頂きます。
揚がり方はとてもよく、油はあまり感じません。衣は薄くつけてあり、さくさくしています。
どれもジューシー揚がっていて、油臭くないので素材の味をストレートに堪能できます。
いやはや、素晴らしい。

食べ終わって蕎麦湯を頂くと、つゆの鰹の風味がより強く感じられます。美味いー。
今さらながら思ったのですが、蕎麦湯は蕎麦の香りを楽しみ、つゆを割って味を楽しむのと同時に、温かい蕎麦湯を入れることでダシの風味を一気に花開かせるためのものだったんだなぁ、と。
何べんも蕎麦湯を頂いている割には、そこまで頭が回らず漫然と飲んでいました。反省。

食後にはそばプリンを頂きました。



プリンの上に蕎麦の実をのせ、シロップを張っています。
プリンは結構甘みが強く、舌触りも滑らかです。反面蕎麦の香りはあまりしませんでした。
小間子さんのそばアイスのように、多少ざらついてもそばの香りを優先して欲しかったかな、と思います。ざらついた方がより素朴な感じになると思いますし。
しかし素晴らしい蕎麦の有終の美を飾るのに相応しいデザートであることには変わりありません。
美味しいです。

蕎麦食いを自称するならここの蕎麦は行くべきだと思いますね。
蕎麦食いじゃなくても、館山方面を訪れる時には、一度行った方がいいと思いますよ。絶対外れません。