「十六亭」2019年10月22日 19時07分16秒

たまには蕎麦の話もしませんとね。当blogは薬剤師blogですが。

市原の十六亭(じゅうろくてい)さんに行ってきました。
場所は道の駅あずの里いちはらから光風台方面に南下した左手です。光風台団地に入るちょっと手前ぐらい。

古民家、というほど古めかしくはない日本家屋風の建屋です。

十六亭:入口

店内は椅子席は無く、こあがりのみ。15~16名ぐらいかな。落ち着いた雰囲気です。
この日は悪天候でしたが、晴れていれば日の光が差し込みとてもいい雰囲気だと思います。

新店開拓の基本、天せいろから。

十六亭:天せいろ

蕎麦は細打ちで凛と冷たく締められています。星はあまり見えないかも。コシはしっかりありますが、ノドにすっと入っていきます。表面のざらつきは少なく、つるんと入る感じです。香りも程よく、いい蕎麦だと伺えます。
つゆはかなり濃い口。まず鰹出汁が最初にガンと来て、直後醤油の香りが押し寄せます。香りは横に広がるというよりは、喉奥に流れ込む感じです。こういうそばつゆ大好き。
ややつゆが強い感じもしますが、非常にいいバランスだと思います。
いや久々にこんないいお店に出逢えた。

天ぷらは大海老様2本。ぶりぶりした身がたまらねっす。味も濃い。それがとても軽く揚げられているので、ちっとももたれません。

蕎麦も天ぷらもかなりこだわりがありますね。素晴らしい。

食後の甘味は豆腐を使った和スイーツ。名前が思い出せぬ。ヤマカガシ?ヤマツツミ?そんな感じの名前。

十六亭:豆腐の和スイーツ

黒蜜きな粉は正義。でも豆腐だから軽いです。画像横でも気にしない。

いやはや市原に唐突にこんないい店が出来るとは。侮れぬ。
場所も比較的行きやすいところだから、オススメですわ。


「牛たん市川 藏」 / 牛たん定食2015年10月01日 20時48分17秒

「最近の記事」が全部林道がらみになってたーよぅ!
ここらで閑話休題。久々のぐるめレポ。
まあ林道調査の合間だったけどね!

南房総の道の駅といえば観光名所でどこも力が入っております。
よく行くのは三芳村の鄙の里ですねー。あそこのBINGOバーガーはホント美味しいしホント行列が絶えない。
そこから北進すると平久里中方面に向かうのですが、その途中に西の谷トンネルがあります。まだまだキレイで新しい。
このトンネルを抜けると下滝田地区に出ます。どうもそのまま西に向かい、おおつの里までつなげたい様子。東仲尾沢トンネルというのが建設中らしいです。というか周辺のバイパスがまだ全然できてない・・・
周辺にも奥山仲尾沢林道が走っていたり、その北側に謎の林道っぽいのがあります。機会があったら現地調査しますかね。

その下滝田に、気になる食事処が。県道88号から看板が出ているので、気になっていたのです。またGoogleMapにも情報があり、これは行かねばという事で、お邪魔してきました。
「牛たん市川 藏(くら)」さんです。旧字体ですね。

場所は西の谷トンネルを抜けてすぐ右折。山肌に住宅がいくつかあり、その一番上のあたりです。
駐車場も近くにあります。


牛たん市川 藏 / 外観

穏やかな空気に包まれた、風光明媚な里山に居を構える一軒家、ですね。
まさに人ん家を改装した感じのお店。ただ隣にログハウスっぽいものがあり、そこもお店の敷地の様子。

牛たん市川 藏 / 入口&お品書き

なんか脱サラとかして田舎に家を構えて、お店でもやろうか、みたいな。
入口にお品書きがあります。
とりあえず店名にもなっている、牛たん定食をいただきました。


牛たん市川 藏 / 牛たん定食

窓際の席だったので光っちゃいました。
うむ、まごうことなき定食。シンプルにまとまっています。
が、味はシンプルなどとはまとめられない、かなりのこだわり感。
黒いお椀はお吸い物じゃないです。牛テールスープです。しかもすさまじくスパイシー。とはいえそのスパイシーさも程よいところの上限ギリ。食欲を掻き立てます。
冷奴にかかっているのはなんと焼き肉のたれ。美味しんぼでもそういう記述はあったけど、実際食べてみるとホントに合う。不思議!
ご飯はとろろつき。力がみなぎる!
そしてメインの牛たん。ここは漢らしく、焼いて塩!ちなみに付け合せはサラダかと思いきや浅漬け。
牛たんは焼き加減も絶妙で、しかも分厚い。柔らかいのですが、そう簡単には噛み切らせねーよ!というワイルドさも兼ね備えています。
そして噛むほどにほとばしる肉汁。塩もかなり強めに効かせてます。あわててスープを飲むと今度はスパイシィィ!
逃げ場がありません。
野菜はふつーにサラダを所望したい・・・
御主人は洋食のいでたち。きっとそういうお店の経験を経て、この地に店を構えたのでしょう。

どうもここのお客さん、バイクツーリングでの方とか、チャリで走ってくる人が多く、そういう方々の人気も高いとか。
確かに疲れて汗かいた時には、このぐらいの塩気じゃないとね。
とはいえ団体さんで押しかけるほどキャパは無さそう。事前連絡はマナーですね。

正直この滝田の地域って、あまりメジャーではないんですよ。
にも関わらずこういう美味しいお店があるとは。侮れん・・・

で、滝田という地区には、滝田城址があります。
この滝田城、南総里見八犬伝の発祥の地だとか。ちょっと気になりますね。

後日、再訪してみたり。
ちょっと気になってたカレーなど。

牛たん市川 藏:カレー

カレーはまあ、オーソドックスでした。テールスープのスパイシーさがあったからちょっとびくびくしておりましたが、一安心。

「ふくみ」 / せいろ大盛り2015年08月16日 18時50分09秒

鴨川林道巡礼の合間、蕎麦屋さんに行きました。
安房鴨川駅の横渚(よこすか)交差点から千葉へ向かう県道24号線。大日交差点までは生活道路という感じが強く、お食事処も多いです。
蕎麦屋では数件あります。蕎麦屋の少なかった鴨川にあっては、ずいぶん増えたなあという感じがします。
10年ほど前に「和田久」さんには訪れてましたが、それからだいぶ経ちました。
和田久さんの向かいあたりには、天八というお蕎麦屋さんがありましたが、今は変わって鴨川一茶庵さんになってます。勝浦の「きむらや一茶庵」さんとのつながりが深そうな感じです。

今回訪れたのは、新しめのお店、「ふくみ」さんです。

ふくみ外観

県道からは大きな幕があるので、すぐにわかります。
鴨川に向かって、ふくみわだきゅーいっさあん、という並びだったかと思います。

住居+αを改装したようなお店で、小奇麗ですけど少し遊びがほしいかも。
窓が大きく明るい店内です。
町のお蕎麦屋さんというスタンスも強いようで、丼ものもありました。

今日は小腹がすいている程度だったので、せいろにしました。

せいろ大盛り

大盛りですけど!結構多いで。。。
蕎麦は夏場にしては香りは悪くなく、コシは穏やかな感じ。喉越しも万人向けでしょう。冷水の締めがそこまで長くやってないのか、常温に近い形できました。夏場なので冷やし気味の方がいいかなあと思います。
つゆはかなり醤油が効いてます。ダシというよりはまず醤油の味を感じます。なので、かなり塩気が強いです。
蕎麦がどちらかというと丸い感じなので、つゆの荒々しさとは若干ミスマッチかもしれません。しょっぱいの好きなんですけど、それでもつゆに甘さがほしいと思いました。蕎麦がハード志向ならこのつゆでもよいのですが。
もっとも夏場の厳しい季節でもあるので、今度は別の季節で訪れたいですね。

10年前には蕎麦屋過疎地域だったのに、こんなに増えたのはうれしい限りです。
他にも美味しいものがたくさんあるので、面白い街ですね。

「ふくね」 / 穴子天せいろ2013年10月14日 17時36分55秒

印西の「ふくね」さんに伺いました。
ぐる千葉情報です。

場所は印西ジョイフル本田の北側。竹袋に至る路地沿いです。
新しい建屋です。
ふくね / 穴子天せいろ

穴子天せいろをいただきました。大盛です。
甘味の蕎麦プリンもつけちゃいました。

つゆはばっちりダシが効いています。醤油が強く辛口です。
蕎麦は味も香りも素晴らしいです。表面がザラついているので、喉越しも楽しめます。コシも程よい。
蕎麦もつゆも強いので、そのせめぎあいを楽しめます。
天ぷらは若干クリスピーな感じですが、美味しく揚がっています。油は少しだけ感じるので、ちょっと胃に堪えました。
なす、ししとう、大葉、かぼちゃに加え、大ぶりの穴子!
この大きさの穴子の天ぷらが味わえるなら、安いものです。

まだ新しいお店だと思いますが、いい蕎麦です。

「蕎麦さとう」2013年10月08日 23時02分37秒

再びぐるっと千葉から。
新茂原の新店、「蕎麦さとう」さんに行きました。

蕎麦さとう

新茂原駅の駅舎の反対側、R128バイパス側にあります。
もともと別のお店だったのかな・・・?白い建物は蕎麦屋らしからぬ感じです。
入口は洒落た蕎麦屋ですね。
店内はコの字型のカウンターに、テーブル席。それなりの人数が入ります。
J-POPを和アレンジしたようなBGMが流れています。

今回はゆず切りとの二色をお願いしました。鴨肉のサラダもついてます。
鴨肉サラダ

ゆず切り二色

きれいにまとまっています。
つゆは喉の奥に流れ込む深い風味があります。ダシの主張は程々で、甘みを感じるので味醂が強めかもしれません。
蕎麦はあっさりした感じで、味と香りも程々にあります。表面はつるんとしています。
非常にあっさりな組み合わせです。
天ぷらは若干クリスピーですが、美味しく揚がっています。

最後にゆずシャーベットもいただきました。

なおこちらのお店、お酒は置いてません。お客さんに心地よい空間を提供するためとのこと。
禁煙は世の中の摂理として当然ですが、お酒までやめるとは、何かあったのでしょか・・・
ともあれ新進気鋭の新店です。
茂原は飲食店も多いし、近くにはRyu庵さんもあります。激戦区ですので、是非とも頑張ってほしいものです。


それにしても、この蕎麦の味といい、この店づくりの方向性といい。
どう考えても甚五郎さんの職人さんが自分の店を構えた、と。
茂原にお店作るって話も小耳にはさんだしなあ。