飲んだら乗るな飲むなら乗るな、こんな事もわかんねーのか?2006年09月13日 18時49分21秒

昨今。
酒飲んで運転する極馬鹿が多いのですが。
どうなってるんでしょうね、のーみそ。ちょっと発酵してそうですが。



とまあ明らかに敵意のある悪口はさておき。

飲酒運転は悪質な、100%悪意の犯罪です。一番タチ悪いわ。
そんな状況を見るに見かねて、日産がまず腰を上げました。

日産、飲酒運転防止の車を開発へ (by 日刊スポーツさま)

多分、誰でも一度は思いつくことなんですが、ようやくといったところでしょうか。
キャビン内のアルコール濃度が一定以上で検知されたらエンジンがスタートしない、ということです。
まあ、至って簡単な仕掛けではありますが、有効かと。
ただし、「酒の臭いがする」ケースというのは様々です。
自分だけ酒を飲んでいないとか、なかで一升瓶割ったとか中身こぼしたとか。
そういう場合の対処が気になるといえば気になりますが・・・酒臭い室内だとドライバーに悪影響ですから、気にしなくてもよいのでしょう。
ちょっとぐらい厳しくいかないとね。
個人的に気になるのがセンサーです。 この場合、アルコールだけを選択的に検知することが必要です。ただのガス検知器と同じだと、車内でおならしたり臭いの強いものを持ち込んだりしたときにも反応しそう。
まあ、それはないでしょうがw

悪質な飲酒運転による死亡事故が次々と明るみに出て、世間の目も厳しくなります。
そもそもそんなことしないのは常識だと思っていましたので、情けない事態であるとは思います。。。
自分がしないのはもちろん、他の人にもさせない。大切です。

飲酒運転を平気でするような人とは関わり合いになりたくありませんけどね!



ところで飲酒運転といえば気になるのが、居酒屋の駐車場です。
どことは言いませんが、有名居酒屋チェーンには、駐車場があります。

これは・・・アウトとは言えない事情もあります。
昼間にはレストランとして営業しているところも数多くありますし、そもそも酒を出す店は何も居酒屋だけじゃないので、駐車場を作るなとは言えないです。
飲酒運転の確率は高くなりそうですけど。

そこで頑張って欲しいのが、運転代行です。
以前ニュースでみたところは、積極的に飲食店、特に居酒屋などを重点的に営業していました。
飲む気まんまんで居酒屋に車で行くのはあかんとは思いますが、断りきれなくてつい飲んじゃった、という事もあるでしょう。
そんな時には強い見方です。

まあ、そもそも車で行かなきゃいいんですけどね。



私はこんな記事書いているぐらいですから、飲酒運転など絶対にしません。
そこまで落ちぶれていません。
そもそも、滅法酒に弱いので、ビールをコップ半分でもう運転など絶対無理です。
ノンアルコールビールでも、僅かに酔えます。

そんな私から見ると、飲酒運転自体が信じられない行為です。
そして、それだけ運転に対して不真面目だと、断言です。
もちっと真面目に運転してください。

ようやく自動車の側からの飲酒運転撲滅に向けてのアプローチがありました。
他メーカーも多分追従するでしょう。
自動車の側からも、お店の側からも、そして当人からも、飲酒運転をなくすように、頑張りましょう。



それでも飲酒運転したい人。

一人で死ね!!!!!

トイレとQOL2006年09月06日 13時30分00秒

過活動膀胱.com薬局のオモテとウラさま)からのtb。

過活動膀胱。聞き慣れない言葉です。
極めて簡単に言ってしまえば、膀胱周りの筋肉の異常活動ですが、その原因を辿れば自律神経の変調、といったところです。
症状は予想通り、排尿行動の異常です。トイレが近い、トイレの回数が多い、など。

トイレ。
これは大小ありますが、日常生活においてこれほどまでにQOLを低下させるものはそうそうない
そして他人からみれば取るに足らないことだと一蹴されてしまうものも珍しくありません。
今回はそんなトイレにまつわる話です。



私自身の体験を話しますと、高校生のときに、酷い頻尿に悩まされていました。
今はもういろいろな工夫の末に改善しておりますが、人よりはトイレが近いです。

例えば授業。
ほとんどの高校ではおそらく50分間の授業でしょう。1時間弱のさほど大したことが無い時間に思えます。
しかし、当時の私には無限に続くかと思える地獄でした。
休み時間にトイレに行きますが、授業が始まって10分もしないうちにトイレに行きたくなります。
一番酷い時は、トイレで用を足し終わった瞬間から次の尿意を感じる、つまりトイレに行っても尿意がほとんど消えないのです。
おかげで授業中はずっとトイレを我慢していました。お腹をぎゅっと締めて耐えつつ、水分を取らないように唾さえ飲み込むことが怖い。冷や汗もだらだら流れるし手足が冷えて震えるしとてもじゃないけど授業に集中なんか出来ませんでした。
それでもまずまずの成績だった俺天才www

授業はまだいい。問題はテスト。
数学のテストはちょっと時間が長いんですよね。しかも途中退出出来ない。
模試にいたっては2時間近く閉じ込められるので、気が遠くなる。
小論文の入試なんてもっと長いので、受験校で小論文のあるところは論外でした。
(推薦で通ったので結局は関係なかったのですが)

学校外でも、通学のバスの途中で耐え切れなくなり降りたこともあるし、修学旅行先でもトイレのために見学を諦めた事も。
ロクなもんじゃありませんでした。

これだけ見ても、いかにQOLを低下させるか。
当人以外には大したことが無いように思えてしまうのですが、実際には死活問題なのです。そういう悩みの無い人にはさほど重要視されないという苦悩もあり、同じ頻尿仲間のH芝君とは悩みを共有できるよき友でした。



この「トイレが近い」症状。原因は何か。
tb先記事からのリンクを辿れば分かりますが、一つは「勝手におしっこだそうとする」、もう一つは「栓が緩い」。
(尿量が多いというのはまた違うので除外します)

勝手におしっこ出そうとする。つまり、実際の膀胱内の尿貯留量が低いレベルであるのに、排尿シグナルが出てしまう。
高校の時の私も、今思えばこれだったんじゃないかと思います。尿意が頻繁に起こる割には、尿量少なかったし、水分摂取量も常識範囲内でしたから。
これは自律神経の変調が原因です。
具体的には、膀胱排尿筋(膀胱を包む筋肉、大きさに影響)は副交感神経の興奮で収縮しますが、副交感神経遮断薬を用いれば解消します。さらに言うと、膀胱排尿筋は弛緩し、膀胱括約筋は収縮するので、膀胱の大きさを元に戻し、さらに出口を閉められるので、結果おしっこを我慢できます。

専門じゃないと難しい言葉がたくさんですが、要はトイレが近いのは治療すれば治るということです。

こんな単純なことが、どれだけ光明を得るか、当事者で無いと分かりませんね。
私も高校の時分、耐えかねて医師に相談し、抗コリン薬を処方してもらいました。また骨盤底筋体操もやったりしました。
すぐには治りませんでしたが、段々平気になり、大学に入るぐらいにはちょっとトイレが近いぐらいで、あからさまな病的頻尿では無くなりました。

10代というと精神的にも不安定で、ときどき大腸過敏症候群で悩まされる人もいますが・・・私の場合は前に来ましたね。どちらも自律神経の変調ですから、悩んでいる人も多いのでは。併発だったらもっと大変です。



このトイレ事情は、排泄という抗えぬ生理的欲求に直結する事柄なので、何は無くても優先されるべきだと思います。
しかし排泄という行為自体がどちらかというと表に出したくないもので、どうしても優先順位が下げられてしまっています。

今、私は脚が悪いのですが、その事がトイレでの苦労に直結したりします。
それは病的な排泄異常ではなく、トイレの機能的な問題です。

入院中はベッド上から車椅子、松葉杖となっていきましたが、その時々によってトイレ事情は激変します。
ベッド上は看護師さんにお任せするしかありませんが、車椅子になると自分でトイレに行けます。
車椅子用のトイレに必要なのは手すりとスペース。私は脚を使えなかったので、腕の力だけで無理矢理トイレに移ったりしました。
しかし病院のトイレといえど完全ではなく、車椅子用とあっても、十分なスペースが無い場所もあります。
(そういう場合には車椅子ごとジャンプ&空中ターンとか荒業使ってましたw)

病院なのに、スペースの問題で無茶な設計になっているのはいただけませんね。
それに比べ、お店などの障害者用トイレ、今はユニバーサルスペースとして解放しているケースも多いです。
こういったところはスペースがとてもゆったりしていて、車椅子でも移動は楽でしょう。

しかし。
病院のトイレもお店のトイレも、障害者用トイレには共通の欠点があります。

これはもう、車椅子でトイレに入れば自ずと分かる事なのですが、何故か改善されません。
車椅子を使うということは、少なくとも片足が使えないということです。
じゃあそういう人が障害者用トイレに行ってスムーズに用を足せるかというと。
出来ません。

というのも、車椅子から便器に移るのが難しいんです。
下図をご覧ください。障害者用トイレに良くある配置です。
Chemdrawで描いていますがご了承ください。左上のドア(実際はスライドドア)から入ります。
車椅子は5角形に○のベンゼン環、便器はもう一つの5角形のシクロペンタジエン環、黒太線は固定手すり、点線は可動手すり(上方に引き上げられる)、流しはシャムロック型のd軌道です。

障害者用トイレ模式図

この図だと、便器の左側に車椅子を止めて、右方向に体をずらして便器に移ります。
この時問題なのは、手をつく位置です。
足が動かない場合、左手は車椅子に、右手は便器について体をスライドさせるのですが、まず右手を便器に突っ込む恐れがあります。
笑い話のようですが、実際手を滑らせたりします。
また車椅子はブレーキを掛けていても、自分の体重が掛かって動いてしまう危険もあります。
つまり、
良くあるこの配置では、非常に高いリスクを払うことになるのです。
そしてこれは、実際に車椅子生活をして見なければ分からないことです。
(健常者が車椅子に乗ってシミュレートしても、なかなか思いつかないでしょう)

入院中からこの問題の解決方法は見えていました。
完全固定の手すりならば安心だということです。
そして取り付けるべき位置は頭上です。
何故なら、雲梯のように体を移動できれば、確実に移動できるからです。
もっともこれは腕の力が確かだという事が絶対必要ですが。
(そこまで弱っている人は一人は危険だとも言えます)

私の案が最適だとは言いませんが、少なくとも現状は未完成だという事は言っておきます。

また、トイレに関しては決定的な事として、必要な時に限って無い、ということも言えます。
先に出た頻尿の場合も、車椅子の場合も、トイレの確保というのは本当に大切です。
ほとんどのケースで、障害者用トイレが店舗に一つだけです。
しかも最近ではユニバーサルスペースとしての活用が多く、車椅子の人が入ろうとした時に、赤ちゃんのオムツを交換している人が入っているとか。
ユニバーサルなので誰が使っても良いのですが、問題はむしろそういうケースを想定しないで必要個数を設置しない事です。
どの位置からもあまり遠くない場所にトイレを設置するとか、距離的な問題も。

昨今では身体障害者に対する配慮もなされてきてはいますが、あくまで健常者から見た使い勝手の良さなので、その辺もうちょっと進歩してくれればな、と思います。
(法制度は障害者切り捨てに走っておりますがね)



さて、話を頻尿に戻しますと。
トイレが近いことによってQOL低下が激しく起こります。
これについてはちょっとした配慮や工夫で、いかようにも対処できます。問題はそれを意識するかどうか、です。


まず、当事者からのアプローチ。

頻尿という症状に立ち向かうためには、それなりの準備をしておくことが必要です。
準備、それはもうトイレの場所確保に他なりません。
例えば通勤通学などで、ルート上でトイレの場所を予め知っておけば、もよおした時の対処も早いし、何よりそれが安心感に繋がるのです(←一番大事!)

車でドライブをする時などは、一般道ならコンビニや道の駅、スーパー、ホームセンターなど、気兼ねなくトイレに入れる場所を下調べしておくことも有効です。
ちなみにパチンコ屋はトイレお断りのところが多いです。ケチくせぇ。
高速道路ならSAPAになりますが、渋滞したときのことを考えて、携帯トイレを持っておくことも大切です。
私の場合は、季節ごとの渋滞予測から予め休憩ポイントを決めてしまいます。不意の渋滞でも対処は可能です。

不測の事態に備えることも重要ですが、自分のタンク容量からトイレポイントを決めておくことは、強力な武器になります。


次に周囲のアプローチ。

もう、当事者の気持ちを察してあげること。これに尽きます。
めんどくさいとかまだ大丈夫だろとか気合で我慢しろだとか、そういった心無い一言は当事者に深く傷をつけることになります。
我慢できるならしとるわボケ!と逆切れされることもあるかも。
過活動膀胱とか過敏性大腸症候群とかに悩む人は、生真面目でストレスを受けやすい人が多いのではないかと思います。そういう人はトイレの事を言い出せずにドツボにはまることが多いので、周りが気を遣ってあげてください。

またトイレスペースを確保する事。
例えば商店街などでトイレを開放していることを明示してあげることで、大分救われます。
特に主要道路においては、一定区間ごとにトイレのある店舗を設置することで役に立ちますし、ちょっとした売り上げにも貢献できるかも知れません。

余談ですが、ヨーロッパではトイレは有料です。とはいっても1回に数十円程度です。
以前JR東京駅のトイレを有料化しようとしたことがありましたが、これはアリだと思いますよ。
トイレの維持費を捻出するための入場料(?)は、別に抵抗はありません。というか金の問題じゃない時もありますし。
課金する時にはぜひとも後払いでお願いしたいです。



「トイレ近いなら水飲むな」という人がいますが、これはNGです。

阪神大震災でトイレを我慢するために水を飲まなくなり、脱水症状を起こすというケースが目立ちました。
循環体液量の減少は脱水症状もさることながら、医薬品を服用した時にも大きく影響します。また塞栓を起こしやすくなったり、非常に危険です。

そして、これは経験則ですが。
水分控えてもトイレが近いのは治りません。
尿量が少ないながら、回数は変わらないものです。頻尿の原因が尿量ではなく膀胱過緊張ですから。
必要な水分は絶対に摂取してください。



少々長くなりましたが、このトイレ事情は誰にでも当てはまることです。

トイレを設置、維持するのはお金も掛かるしなかなか大変なんですが、衛生面でもっとも基本的な事です。
誰もが安心して自由に行動できるための環境作りは、何よりも大切にして欲しいです。
また体が不自由で困っている人がいたら、少しで良いので気を配りましょう。それだけでかなり違うものです。

ほんの少しの気遣い。全てはそこから始まります。

煙草の煙が目に染みて2006年07月27日 18時31分14秒

ダイオキシン類似物質、たばこの煙に“たっぷり”
(by 読売新聞さま)

煙草の煙にはダイオキシンが基準値の数百倍ありますよ、というニュースです。
こういうニュースが流れるたびにニコ厨が喚きだすのが定番で、ある意味微笑ましくもありますが。



煙草については こちらの記事 で少し触れていますが、私の見解は変わりません。
簡潔に言えば、自分で吸って病気になるのは勝手だけど他人巻き込んじゃダメ、です。
ニコ厨の方々から言わせれば、煙草にはメリットがあり非喫煙者はそのメリットを無視してデメリットだけを特化して中傷している、のだそうですよ。
以前、「煙草は精神安定作用があるから仕事の能率が上がる」という主張を耳にした事があります。
その人個人で見ればそうなのかもしれませんけど、周りが迷惑して仕事の能率落ちるのが明白なので、あまり頭のいい意見ではありませんね。
更に言えば、喫煙時間はアイドルタイムなので、出来れば削減すべきだと思いますが。



話を戻しますと、煙草の煙にはダイオキシン及び類縁物質が相当量含まれている、という事です。

ダイオキシンは、ジオキサン或いはフランにベンゼン環が2個縮合した形とも言えますし、2個のベンゼン環を酸素原子で架橋した、とも言えます。さらに空いている箇所に塩素原子が付きます。
構造式はジオキサン様骨格の方です。

ダイオキシン構造

ダイオキシンといえば、発がん性物質の代表格のように扱われています。
その毒性については賛否両論ありますが、ダイオキシンが難分解性で蓄積性であることを考えると、やはり十分に気をつけなければならないでしょう。
余談ですが、現在化審法第1種特定化学物質の一つであるPCB(Polychlorobiphenyl)と言うものがあるのですが、これは油を非常によく溶かすと言う事で、昔の人はPCBで手を洗っていた(!)と言う話を聞いたことがあります。
今考えるととんでもない話ではありますが、そういう方々の全員がガンになっているわけではないので、ダイオキシン類についても過剰にナーバスになる必要はないのか?とも思います。もちろん気をつけなければならないのは当然なんですが。

ダイオキシンの毒性発現は、ニュースではこのように、

ダイオキシンは、細胞内の特殊なセンサー(受容体たんぱく質)に結合してそれを活性化させることで、がんや免疫異常などを引き起こす。同じ受容体を活性化させる力があれば、ダイオキシン以外の化学物質でも似た毒性を発揮する。
受容体を介した生体内カスケードの狂いががんに繋がる、と言うことです。
少し化学をやっていると、DNA2重らせんに直接作用して発がん作用を引き起こす、という予想をしたくなりがちですが、直接作用は認められず、タンパク結合したダイオキシンが核内でDNA発現などを変化させてしまうと言う事です。
専門じゃないので明るくはありませんが・・・



今回のような記事を読むと、煙草バッシングの為のプロパガンダであるとか、ダイオキシンが多くたってダイオキシンの毒性はたいしたこと無いとか、不毛な意見が多く出そうですね。
それを面白がってここぞとばかりに非難する非喫煙者も、度が過ぎるのは良くありませんが。

なんにせよ煙草の煙は有害である事が分かったので、極力出さない吸わない、これに尽きるでしょうね。
もっとも、煙草の煙を吸わされる側の精神的苦痛の方が余程体に悪いのではないかと思ったりもしますが。

ニコ厨の方々も、吸わせてもらえるだけ有難いと言う感謝の気持ちを忘れないで頂きたいものです。

日本はまだ甘いですよ。
これからです。

お肉コール、届くか2006年07月22日 11時08分18秒


にーく  それ

にーく  こりゃ

にーく  どっこい



じゃなくて。このネタ誰も分からんし・・・

米産牛肉、輸入再開27日決定…現地査察「問題なし」
(by 読売新聞さま)

BSE問題に際し長らく輸入が禁止されていた米国産牛肉が、また再開されるようです。
前回の背骨混入とかいうあまりにも堂々としたミスは無くなると良いのですが。



そもそも米国産牛肉に関しては、検査体制がしばしば問題視されていて、日米間での意見の相違はもちろん、ライスおばちゃんが逆ギレするというお粗末な展開にもなりました。
BSEについては日本国内でも、検査方法(イライザ法とウエスタンブロット法の検出感度及び結果解釈の問題)でいろいろと世間から不満が噴出しました。
アメリカについて言えば、焦点になったのは検査頭数肉牛年齢確認法
日本が全頭検査を主張するのに対し、アメリカは一部サンプリングで十分だと言う意見。
また年齢確認に検査官の目視を採用し、日本側(主に消費者)からの不安の声が上がりました。

アメリカの対応は、理解できなくもありません。
検査頭数の問題ですが、恐らくアメリカは統計学的処理、ひいてはバリデーションまで行っているかもしれません(ソースが見つからないので予想ですが)。
全サンプリングを回避するための統計処理というのは、医薬品製造においても当たり前のことです。
また検査官による目視ですが、これも検査官の教育訓練や統計学的処理を行ったうえで実施しているはず。
つまり、アメリカはおそらく科学的根拠に基づいて話をしているだろうと思われます(てか、せめてそうであってくれ)。


では、このような詳細を公開・報道しない官庁やマスコミに全責任があるのかというと、必ずしもそうではありません。
アメリカの対応は、大切な事を見落としているのです。
それは日本の顧客の信頼です。

貿易も商売です。
商売である以上、顧客との信頼関係というのは絶対必要です。また商売をするならばそれを最も大切にしなければなりません。
アメリカに足りないのは、日本の消費者の不安を取り除いて安心させるような、自国製品のアピールです。
それをほとんどしないで、日本が突っぱねれば経済制裁だと逆ギレ。これじゃあ日本の消費者が買わないのも当たり前です。
日本の顧客の信頼回復をしなければならないのに、逆に失墜させる一方なんです。

そう。
このBSE問題の本質は信用問題です。
そして、それが分かっていながらロクな対応をしないアメリカがいかに日本をナメているかという事の表れである、と思いますよ。

牛肉が入ってくれば牛丼が復活して嬉しいと言う人も多いでしょうが、私はしばらく牛丼を食べる気にはならないですね・・・

豚丼でも結構美味しいですよ。