「会津手打ち蕎麦 野の花庵」 / 野の花そば2008年10月13日 19時13分43秒

最近見たぐるっと蕎麦千葉に、新しいお店が続々と掲載されていました。
その中の一つに、距離の割にはとても身近な佐原の町に、一軒気になるお店がありましたので、連休を利用して行ってみました。
香取神宮の近くにある「野の花庵」さんです。
詳細は今月号のぐるっと千葉をご覧下さい。

香取神宮の共同駐車場に車を停め、そこからほんの少し歩くとお店があります。
道路脇に看板があるので見つけやすいのですが、その道路自体は目的がないと通らないところなので、難易度はやや高目かもしれません。



そこから入るとお店への入口があります。ちなみに駐車場はお店の前にもあります。



階段を上ると、立派な入口があります。煽りで撮っているので余計に威圧感がありますが、実際はそんな事も無く親しみやすいものです。



門をくぐり、手入れの行き届いた庭を抜けると、古民家のような建屋があります。



お店へは靴を脱いで上がります。
店内は大広間で、古き良き昭和の原風景といった雰囲気です。骨董品も並び、それらのいくつかは販売もしている模様。
席は座敷でテーブルが5つほど。その奥には個室もある様子。結構人数いけます。
なんとなく古い家の香りがするのですが、それがまた郷愁を誘います。ばーちゃん家のようだ・・・

お品書きはシンプルで、3点のセットメニューにドリンク。
今回はスタンダードメニューの「野の花そば」(\1050)にしました。
蕎麦を待つ間、テーブルに置かれた自家製梅干しをつまんで凌ぎます。いい感じに酸味が効いてます。

程なくして、蕎麦が来ました。





そばがきの田楽、蕎麦の実の雑炊、漬物にせいろです。
つゆはダシが豪快に効いているタイプです。やや辛口で甘味はあまりありません。ダシは非常に強烈で、野性味溢れるタイプ。濃さは中庸ですが非常に存在感のあるつゆに仕上がっています。
蕎麦は味、香り共に上々です。コシは中で踏ん張るタイプです。見た目は十割なのですが、コシや食感は更科のようです。表面のざらつきは案外ありますね。水切りの蒸籠が無いので、水を湛えるタイプです。この場合味を左右するのが水の良し悪しです。こちらの水はいいお水ですが、水自体の味は強くないので、水っぽさという感じ方をしてしまうかも知れません。できれば蒸籠が欲しいかも。
蕎麦とつゆの相性はばっちりです。旭の 千曲さんにマッチングが似ています。

そばがき田楽は甘めの味噌が郷愁を誘いますね。いいお味です。
雑炊は蕎麦の実と、こっそり帆立の貝柱が入っています。味は薄味ですね。ちょっと香りに癖があるので、こういうときは塩を効かせて梅の風味をプラスしてもいいかも。せっかく美味しい梅干しもありますし。

せいろに二品ついたランチは、結構お腹も膨れますし、大満足でした。これで1050円は安いと思いますよ。
アド街効果でちょっと人気が上がった(?)佐原ですが、新しいお店もありますし、油断できませんね。
うなぎに蕎麦に草もちに、なんとも至れり尽くせりな街です。



帰りに寄った佐原の街並み。一番有名なところですね。



伊能忠敬、地元ではチュウケイさんと呼ばれ親しまれているような。新潟の良寛さんみたいな?
この近くにある忠敬さんのご子孫の営まれている喫茶店がありますが、前はそんな事とはつゆ知らず入ってましたよ。びっくりだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://femoralfracture.asablo.jp/blog/2008/10/13/3817638/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。