「手打ちそば すずき陶苑」2007年01月31日 17時54分16秒

東浪見の「 すずき陶苑」さんに行ってきました。
場所は長生郡一宮町、R128を下って上総一ノ宮駅前の商店街を過ぎ、線路を渡った後に三叉路があります。そのすぐ先の左手側です。
お店のHPに地図があるのでそちらの方が分かりやすいかな。
最寄り駅は東浪見です。歩いて行けなくもありません。
東浪見は上総一ノ宮の一つ先の駅です。最近駅舎の改装をしてて、きれいになりつつあります。
お店のHPでは、上総一ノ宮を最寄り駅にしていますが、実際は僅差で東浪見です。どっちの駅からも徒歩20分ということですが、上総一ノ宮からは外房線の陸橋越えがある分大変でしょう。ただ、出来れば車で行ったほうが良いです。結構駅からかかります。電車は上総一ノ宮停まりが多いですし・・・

R128からは、お店の看板が見えます。



R128を上る方から見た写真です。
佇まいは割とでっかい家です。入り口はこんな感じ。





店内はかなりきれいで、ぴかぴか。新しいですね。
日の光がさんさんと差し込む店内はとても明るく開放的。入り口には色取り取りの花が飾られています。
縁側沿いに陶器が並べられ、優雅で上品、くつろげる空間となっています。
ご主人自ら焼いた作品だそうです。
日の光、花、陶器、そして木を基調とした調度品。心地よいです。

今回は様子見ということで、ざるそば。





シンプルなお蕎麦。黒豆がついています。
つゆは濃く、塩気と甘みがちょうどいいところでバランスしています。
ダシは強くは感じませんが、必要にして十分、といったレベル。
苦味や酸味などが無く、ピュアなそばつゆといった印象です。
蕎麦は味、香りともになかなか。コシも結構ありますので、食べ応えがあります。
若干水切りの甘さを感じますが、問題ない範囲です。
なかなか楽しませてくれる蕎麦です。

蕎麦の後は、蕎麦湯を呑みながら黒豆へ。
とても柔らかく煮てあり、しかも余計な甘みは無く、豆の味を十分に楽しめるぐらいの味付けです。
食後のデザートというには甘くありませんが、この煮豆はちょっと美味しいですよ。

まだ開店してさほど経っていないそうですので、これからどんどん人気が出ると思います。
気持ちのいい店内で焼き物を眺めながら、同じ焼き物で蕎麦を頂く。
なかなか趣のあることで。
サイドメニューが無いのですが、もしかしたら夜の部にあるのでしょうか。
ちょっと気になります。夜に東浪見は地元民じゃないとかなり冒険ですが。。。

もう少し進むといすみ市のラーメン店ラッシュになりますが、手前で蕎麦という選択肢もありです。
R128は贅沢だなぁ。



おまけ。



さあどこでしょうw
超難問です。ノーヒントで分かったら立派な東浪見マスターです。



2007.02.16 追記

再訪。今度は天ぷらも食べました。



えび、なす、しいたけ、かぼちゃ、ピーマン、ふきのとう。
揚げ色は濃い狐色ですが、揚げすぎではありません。油の香りを感じますが、嫌な香りではないですね。
素材も良いのかどれも瑞々しく、実に美味しい天ぷらです。
蕎麦だけじゃなく天ぷらも美味しく、とどめの煮豆でノックダウン。参った。

このお店、以前は勝浦市の興津にあり、さらにその前は東京にいらっしゃったそうな。
流れ流れて一宮の地でこんなにも素晴らしい蕎麦を食べさせてくれるのだから、よく来てくださいました。
陶芸教室も近いうちに開催するとの事で、多彩な楽しみを提供してくれるお店になりそうですね。

「食楽膳」 / 十割田舎蕎麦+更科変わり蕎麦の二色盛り膳2007年01月31日 18時27分16秒

すずき陶苑」さんに行ったついでですが、「 食楽膳」さんに行ってきました。
場所は小櫃駅近くの三田交差点、R410旧道を20mほど千葉方面に戻ったところです。
すぐ近くにはJAの「 味楽囲」の小櫃店があります。ここは湧き水がとても美味しくてご飯を炊くとめちゃめちゃ美味くなるのと、大根がハードで煮ようが何しようが型崩れしないので、通る度に寄っています。

お店は古民家風。でっかいです。



やっぱりこの辺りは家が大きい。
古民家風ですが、かなりきれいにされていて、新しいです。



靴を脱いであがります。
入口のすぐ左手には、なんかの工房があります。蕎麦じゃあないよなぁ・・・
ご主人に案内され、席の方へ。なんでも一人で切り盛りされていて、だからメニューは一種類しかありませんよ、とのこと。
漢らしいw

店内はこんな感じ。



椅子席が10、座敷が8。こじんまりとしていますが、きれいです。
席にはすでにお箸が置かれています。割り箸じゃなく、ちゃんとした箸です。
写真左手にポットがありますが、その奥には工芸品が。
ここのご主人、「久留里とんぼ」の作者さんとかで、県の伝統工芸品に指定されている模様。
木や竹を使ってとんぼを作っているのですが、実に良くできています。
ノルタルジーを感じつつも新しさを体現できるアートです。
他にもご主人作の手作り照明なんかもあって、お店全体にこだわりを感じます。
久留里とんぼ、KURURI the Dragonfly、こういうのが一つあるだけで一気に雰囲気が変わりますね。
蕎麦屋のイメージにも合うので、他のお蕎麦屋さんのオブジェとしてもいけると思いますよ。

さて、1種類しかないメニューを注文。「十割田舎蕎麦+更科変わり蕎麦の二色盛り膳」です。



緑色の蕎麦。
ともあれまずは普通の蕎麦から頂きます。



つゆは超がつくほどの甘口です。砂糖の甘さを感じます。ダシは控えめです。
田舎蕎麦の方はやや太め。味、香りは控えめで、コシが強い。確かに田舎蕎麦です。
緑色のお蕎麦は、番茶を練りこんだ更科蕎麦だそうです。なるほどお茶ですか。クロレラかとw
普通こういうのには抹茶を使うけど、うちは番茶でその方が体に良いよ、とのこと。
お茶の風味は分かりませんでしたが、健康効果に期待しましょうか。
白ゴマを振ってあり、香ばしいです。
蕎麦自体の香りは分からなくなってしまいますが、こういうお蕎麦なのでしょう。

お蕎麦の後はお漬物と田楽。



さてまずはお漬物を一口・・・・・あれ?漬物か?
確かに漬かっているのですが、明らかな酢の味、そしてほんのりカレーの香りが。
ご主人に聞いたところ、大根のピクルスだそうです。黄色はカレーの色。
これは不意をつかれました。不思議とカレー風味が違和感なく溶け込んでいます。
初めての味です。
田楽は対照的にスタンダード。美味しく頂きました。

伝統工芸品を目で楽しみながら、蕎麦を舌で楽しむ。統合的なアートといったところでしょうか。
R410を通った際には、訪れてみると新しい世界が開けそうです。