「わび介」 / 天せいろ牡丹2006年07月30日 22時13分08秒

千葉県緑区おゆみ野にある、「わび介」というお蕎麦屋さんに行って来ました。
おゆみ野はまだ新しくて、街並みが整っててきれいなところです。
ドラッグストア信陽堂の駐車場にぽつんと存在する、きれいな造りの蕎麦屋です。
本当はいけないのでしょうけど、ドラッグストアの駐車場と区別がつかないので、駐車スペースには困りません。

玉砂利と飛び石の入口を抜けてお店に入ると、とても清潔感があり、しかも上品且つ雅趣溢れる空間に誘われます。床はコンクリートにところどころ石を埋め込んだような造りで、窓際には陶器が飾られています。
ちょっとお高い雰囲気です。離れの奥座敷もあるみたいですし。

ここのお店は、メニューが豊富です。
同じ天せいろでも、天ぷらの種類によって6つぐらい分けられていて、細かなニーズに対応できます。
今回私が頼んだのは「天せいろ牡丹」。天ぷら品数は2番目に多いです。
また本日お勧めということで、鴨の塩焼きも注文しました。

最初に来たのは鴨の塩焼きです。



陶器のお皿に丁寧に盛り付けられた鴨の塩焼きは、歯ごたえがしっかりしていて噛むごとに肉汁がじゅわっと口に広がります。また脂もしっかりついていますが、さほどしつこくありません。
肉を食べている感が強い、美味しい鴨です。
このカモ、美味しいかもー(高等古典禁止)

鴨の味に舌鼓を打っていると、お蕎麦がきました。



お蕎麦はせいろではなく、せいろをモチーフにした素焼きの器に盛られています。



せいろのように水と切ったりはしませんが、なかなか面白い趣向です。
非常に細いお蕎麦ですが、味や香りはしっかりしますし、コシも割りと強いものです。
ぐいぐいと呑むお蕎麦でしょうか。
そばつゆは甘口ですが、かっちりダシを決めたもので、なかなか強いです。
私は辛口のつゆの方が好みですが、甘口でもしっかりした味は出せるのだな、と感心です。

蕎麦ばっかりに気をとられてもいけないので、天ぷらも頂きます。



海老、ししとう、なす、かぼちゃ、それに玉ねぎかき揚げ風。
非常に軽く揚がっていて、さくさくした食感がたまりません。
かぼちゃがすごく甘くて、今回一押しの天ぷらです。もちろん他のものも美味しいですよ。

全体としてとてもお上品にまとまっているお蕎麦でした。


きれいな街並みをドライブなどで通った際には、是非ともお立ち寄りください。
最寄り駅は千葉急行線のおゆみ野駅です。
JRだと外房線の鎌取駅になりますが、かなり距離がありますので、余程の猛者じゃないかぎり歩くのはお勧めしません。