またまた薬事法改正 追記2006年06月10日 11時42分21秒

前回記事への追記。

合わせてこちらのニュースもご覧ください。ちょっと古いですが。

薬事法改正案、大衆薬リスクをランク分け
読売新聞さま)

今回の薬事法改正案の目玉は、医薬品販売制度の大幅変更です。
前回ではあまり大きく取り上げなかったのですが、よくよく見ると考えていた以上に大きな変更で、影響も大きいですね。
特に一番割を食う薬種商業界からの反発が強いようです・・・当然ですが。

医薬品販売制度の変更点についての仔細はともかく、それに伴う一般用医薬品のランク分けが大きな目玉です。
例えば人体に対する影響が強い"ランクA"にはH2ブロッカーや発毛医薬品でおなじみのあれ、効き目の強い水虫薬など。
ランクBは解熱鎮痛薬や胃腸薬など、影響がそれほどでもないとされるもの。
ランクCはビタミン剤とか化粧品然とした外用薬など、低リスクとされるもの。

このランクによって患者(消費者)への説明義務のレベルや薬剤師配置の有無が分けられます。
ちなみにランクCでも薬剤師或いは登録販売者の資格者の設置が義務付けられます。

このランク分け、むやみに妄信してはいけない気がします。
ランク低いからバカスカ飲んでも大丈夫だよね?的な事は言えません。
胃潰瘍持ちの人がアスピリン製剤(ランクB)を飲めば、胃出血から貧血になり、それを長期間続ければ胃穿孔もしかねない。
体にいいカルシウムの錠剤(ランクC)だって、アホみたいに飲めば下痢はするし結石リスクをいたずらに増加させたりするのでは?

ドラッグストアなどで簡単に薬が買える時代です。
だからこそ、患者の責任というものを今一度確認する必要がありますね。
医薬品情報は知ろうと思えば簡単に出来ますから、知らなかったじゃ済まされないんです、もう。

自分の身は自分で守らなければ。

コメント

_ なす ― 2006年06月10日 14時14分55秒

そう考えると、ランク分けってのもわけわからず薬のんでるだけの人たちにとっては危険なものかもしれないわけか。。。

_ @DRK ― 2006年06月10日 22時29分51秒

いやいや、別に薬効が強い成分が出るって分けじゃなく、既存成分についてランク分けするだけ。
薬剤師(或いは登録販売者)の情報提供義務のレベル分けに使うだけのランクングだから、患者から見ても大して得も無ければ損も無いな。
自分の飲んでいる薬のランクがAかBか、という見方で危険(副作用発言頻度)かどうかを判断するのはちょっと待てよ、とは思うが。
要は自分で調べるなり薬剤師に相談するなりして正しい使い方で、って事。

そもそもそんなアホな飲み方なんて想定外なんだけどなODとかODとかODとか。

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