「栄屋木下東店」 / 仲良しそば2009年05月05日 16時54分06秒

千葉蕎麦72 極めつけ千葉の蕎麦72店。
面倒なので略します。
からの出展。今回は木下地区の住宅街の中にあるお店。
「栄屋木下東店」さんです。
場所は微妙に説明しにくいのですが・・・県道64号を木下方面に進み、平岡自然公園入口の信号を右折、直後ゴルフ場に面した路地を左折してずっと進むと踏み切りを越えた辺りから住宅街になります。そのまままっすぐ行って右手、ですね。
川沿いR356から見える場所ではあります。

お店はいわゆるきれいな町蕎麦です。



心にやましい事があると肌色の物体が見えます。

変に凝った感じもなく、安心感があります。
店内もきれいにされていらっしゃいます。まだ新しいのかな。
席は椅子と座敷。合わせて20程度でしょう。

さて今回は基本通り天せいろに行きたいところでしたが、本にあったメニューが気になるのでそっちに。
2種類のお蕎麦を楽しめる「仲良しそば」です。



シンプルながら抜かりのない空気感。
まずは通いそば。多分スタンダードな二八の事だと思います。
つゆは最初に辛さを感じますが、次いで甘さもやってきます。ダシは非常に強く、ともすれば荒々しいと思えます。全体的に濃い目です。
口に含むと指向性無く辛さ甘さダシの3部隊による弾幕が張られます。逃げ場が無いですね。
蕎麦は味、香りともに素晴らしい。コシは強めですが硬くは無く、最初ある程度のコシを発揮しながら、さらに芯で踏ん張ります。ダブルレートスプリングタイプです。でもダンパーは強くありません。
表面はざらざらしていて、さらにやや多目の水分を保っているので、呑んだ方が楽しめるかもしれません。
蕎麦もつゆもかなり高次元で均衡していて、そのレベルの高さが伺えます。

次いで2枚目。多分十割の香りそばです。



通いに比べるとコシはやや鳴りを潜めますが、ざらつきがさらに増しています。
全く異なったタイプの蕎麦を楽しめ、非常に満足度が高いですね。
しかも量が多いです。単純に、せいろ2枚分です。おなかいっぱい。

付け合せに漬物と、甘味としてそば豆腐ぜんざいがあり、一品で完遂できます。
大満足でした。

言われなければまず気づかないような場所にあるお店ですが、それなのにこのレベルの高さはある意味ミスマッチです。
新興住宅地という印象以外はあまり無かった木下ですが、こんな名店が隠れているとは侮りがたし。
他のメニューも楽しみです。



追記

再訪した際に、サイドメニューの牛すじの煮込みをいただきました。



これで500円。結構お得。
味は塩コショウで、あっさりと仕上がっております。
醤油ベースってところも多いですけど、塩コショウだと素材の味を楽しむ方向性が強くなりますね。
またこの牛すじが絶品なんですよ!まじで。
非常に柔らかく煮てあり、肉も脂身も味わい深い。大根がその旨みを吸って主役を食う勢いです。
量はあるものの、あっさりしているので意外に入ります。
そば+αというならば、オススメです。