「九段一茶庵」 / 五色天ぷら盛り2009年01月28日 22時37分54秒

神田神保町の名店「 九段一茶庵」さんに行きました。
普段は東京には行かないのですが、たまの上京の機会があれば、これを逃す手はありません。
場所は首都高西神田出入口のすぐそばです。場所が場所だけに、車はかなり無謀ですね。
老舗という印象が真っ先にきますが、実は平成になってからのお店。何気に新しい部類かも。

佇まいはビルの1階で、老舗らしからぬ場所です。



店内はやや手狭な印象。でもテーブルに小あがりがあります。古さと言うよりは、高い芸術性を感じるお店です。でも浮ついた雰囲気は微塵も感じさせず、由緒正しき風格を感じさせます。

東京には滅多に来られないので、一度にいろいろな味わいを求めようと欲張りました。
五色天ぷら盛り(\3000)です。



蕎麦は右から二八、柚子きり、田舎、芥子切り、黒ごま切り、だったかな。
つゆはいかにも江戸らしく、醤油が強い辛口です。ダシはほどよく鳴りを潜めていますが、実は強烈です。濃くはないのですが、なかなかにしっかりしたつゆです。
蕎麦はさすがの一言。味、香り、コシ、喉越し、どれをとっても文句はありません。表面のざらつきはあんまりないのですが、その辺も江戸蕎麦らしい。
これが一茶庵の系譜かと、ただただ感嘆です。
天ぷらは小ぶりですが、これまたきらりと技が光ります。カラリとは揚がってないので油を感じるかな?と思いきや、実に軽い。余程のいい油と腕がないとこうは揚げられないのでは。
非の打ち所がないですね。

全国に一茶庵は数多くあれど、やはり一度は本家に近いところで食べないといけませんねー。