「神戸カプチーノ倶楽部」 / アッフォガート・サーグラ2008年10月05日 19時49分14秒



時間があるとときどき利用している 神戸カプチーノ倶楽部 さん。
本当はカプチーノだけでいいはずなのですが、気がついたら甘味も一緒に頼んでいます。不思議。
今回はアッフォガートの別バージョン、アッフォガート・サーグラなるものがあったので試してみました。
ちなみに今日のカプチーノは鶴柄です。

ベースのアッフォガートにビスケット、マロングラッセ、生クリームにチョコレートの飾りがついてます。ちょっとグレードアップ。
アイスクリームに濃ゆいエスプレッソを掛けますが、その苦味を全て吹っ飛ばすかのような生クリームの甘味が結構凄かったです。もうちょっと甘さを控えてほしかったー・・・。
エスプレッソを大量にぶっ掛けた方が、味のバランスが取れます。お好みで調整ですね。
これだけの甘さがあるからこそ、カプチーノはかなり美味しく感じます。もっと苦みばしってもいいぐらいです。
一部の方はカプチーノにも砂糖入れてるとか何とか。インスリンのお世話に なりそうな予感。
なんとも贅沢な一品です。

「会津手打ち蕎麦 野の花庵」 / 野の花そば2008年10月13日 19時13分43秒

最近見たぐるっと蕎麦千葉に、新しいお店が続々と掲載されていました。
その中の一つに、距離の割にはとても身近な佐原の町に、一軒気になるお店がありましたので、連休を利用して行ってみました。
香取神宮の近くにある「野の花庵」さんです。
詳細は今月号のぐるっと千葉をご覧下さい。

香取神宮の共同駐車場に車を停め、そこからほんの少し歩くとお店があります。
道路脇に看板があるので見つけやすいのですが、その道路自体は目的がないと通らないところなので、難易度はやや高目かもしれません。



そこから入るとお店への入口があります。ちなみに駐車場はお店の前にもあります。



階段を上ると、立派な入口があります。煽りで撮っているので余計に威圧感がありますが、実際はそんな事も無く親しみやすいものです。



門をくぐり、手入れの行き届いた庭を抜けると、古民家のような建屋があります。



お店へは靴を脱いで上がります。
店内は大広間で、古き良き昭和の原風景といった雰囲気です。骨董品も並び、それらのいくつかは販売もしている模様。
席は座敷でテーブルが5つほど。その奥には個室もある様子。結構人数いけます。
なんとなく古い家の香りがするのですが、それがまた郷愁を誘います。ばーちゃん家のようだ・・・

お品書きはシンプルで、3点のセットメニューにドリンク。
今回はスタンダードメニューの「野の花そば」(\1050)にしました。
蕎麦を待つ間、テーブルに置かれた自家製梅干しをつまんで凌ぎます。いい感じに酸味が効いてます。

程なくして、蕎麦が来ました。





そばがきの田楽、蕎麦の実の雑炊、漬物にせいろです。
つゆはダシが豪快に効いているタイプです。やや辛口で甘味はあまりありません。ダシは非常に強烈で、野性味溢れるタイプ。濃さは中庸ですが非常に存在感のあるつゆに仕上がっています。
蕎麦は味、香り共に上々です。コシは中で踏ん張るタイプです。見た目は十割なのですが、コシや食感は更科のようです。表面のざらつきは案外ありますね。水切りの蒸籠が無いので、水を湛えるタイプです。この場合味を左右するのが水の良し悪しです。こちらの水はいいお水ですが、水自体の味は強くないので、水っぽさという感じ方をしてしまうかも知れません。できれば蒸籠が欲しいかも。
蕎麦とつゆの相性はばっちりです。旭の 千曲さんにマッチングが似ています。

そばがき田楽は甘めの味噌が郷愁を誘いますね。いいお味です。
雑炊は蕎麦の実と、こっそり帆立の貝柱が入っています。味は薄味ですね。ちょっと香りに癖があるので、こういうときは塩を効かせて梅の風味をプラスしてもいいかも。せっかく美味しい梅干しもありますし。

せいろに二品ついたランチは、結構お腹も膨れますし、大満足でした。これで1050円は安いと思いますよ。
アド街効果でちょっと人気が上がった(?)佐原ですが、新しいお店もありますし、油断できませんね。
うなぎに蕎麦に草もちに、なんとも至れり尽くせりな街です。



帰りに寄った佐原の街並み。一番有名なところですね。



伊能忠敬、地元ではチュウケイさんと呼ばれ親しまれているような。新潟の良寛さんみたいな?
この近くにある忠敬さんのご子孫の営まれている喫茶店がありますが、前はそんな事とはつゆ知らず入ってましたよ。びっくりだ。

「和泉庵 わかや」 / 上天二色もり他2008年10月23日 18時22分43秒

またもやぐるっと蕎麦情報より。
今回は銚子のお店、「 和泉庵わかや 」さんに行ってみました。
いずみあん?わせんあん?読み方は分かりませんが、若き店主が切り盛りされる新進気鋭のお店です。
場所はHPに譲りますが、銚子のような古くからの町の裏通りは甘く見てはいけませんね。地図なりナビなりをよく確認した方がいいでしょう。

お店はR356から利根川の方に一本入った、静かな港町の裏通りに居を構えております。
佇まいは昔ながらの町のお蕎麦屋さん+αです。



入口がサッシってところもまた地元っぽさを感じます。
店内はテーブル3、小上がり2、奥に座敷もあるようです。町蕎麦の雰囲気を少し感じつつも、きれいにされています。



お品書きを眺めると、結構数があります。予約制ながら御膳もあるみたいですね。
またうどんも手がけておられる様子。
今回は新店の基本で天せいろへ。でも折角なので「上天二色もり」です。



オーソドックスな天せいろです。写真にあるのは二八で、十割はあとから蒸籠で来ました。

つゆはやや甘口で、喉の奥の方に香りがまとまって入り込むようなタイプです。ダシは程よく効いています。やや薄めですが、なかなかにボディはしっかりしているので、線の細さはありません。
蕎麦は味、香りともになかなかのものです。やや細打ちながらコシはしっかりしています。ざらつきは程よくありますが、つゆと合わせるとつるんと入るタイプです。水分がわずかに多いタイプですね。
蕎麦とつゆの相性は上々です。江戸蕎麦とは違うタイプですが、野暮ったさはありません。
こんなにも海に近い場所だと水の確保が大変な気がしますが、そこは対処されているようですね。
一つもったいないと思ったのは、二八と十割の違いがよく分からない事。私が鈍感なだけかもしれませんが、あまり差は感じませんでした。
おそらく二八も十割も同じような打ち方、ゆで方なのでしょう。結果どちらも似たような蕎麦になります。
まあどっちも美味しいというのが素直な感想ですが、折角二色にするならば、太さを変えるとか水分量を変えるとか、多少変化を付けたほうが楽しめるのではないかと思いました。

天ぷらは海老、平目、牛蒡、銀杏、舞茸です。
衣がちょっと油が抜け切れず、クリスピーな食感だったのは気になりますが、それでも十分美味しいですね。
また港町ならではの魚介類の贅沢さ。平目の天ぷらは本当に絶品です。さすが。

蕎麦の美味さについ、デザート追加しちゃいました。手作りアイスクリームです。



抹茶と蕎麦です。
空気が少なめでやや重たいアイスですが、そういうところも手作りなんだなぁと思わせます。
甘さは程よいので、最後を締めくくるにはもってこいの一品です。

失礼ながら、こんな場所でこんな洗練された蕎麦を食べられるとは・・・想定外でした。
銚子っていうと港町ですので、寿司とか海鮮丼とかに目が向いてしまいますが、実は老舗の蕎麦屋も多い場所。そういうアプローチでこの街をみるのもまた面白いかと思います。
他のメニューもたくさんあるので、また訪れたいと思わせるお店です。



帰りに銚子ポートタワーに寄ってきました。



言わずと知れた銚子の観光スポット。海産物売り場が軒を連ねています。
折角なので展望台からの景色でも。



旭から銚子にかけて、巨大な風力発電の風車があります。写真中央に小さく見えますが分かるでしょうか。

「手打ち蕎麦と酒・焼酎 山の上蕎庵」2008年10月30日 19時14分30秒

前回銚子の わかや さんに行きましたが、実は銚子にはもう一軒気になっているお店があったのです。
口コミで密かに話題に上っているお店で、とても評判が良い。
幸いにして電話番号があったので、場所を聞いていざ出撃。
「手打ち蕎麦と酒・焼酎 山の上蕎庵」さんです。

ネットで色々調べると、電話番号と住所は出ます。しかし住所検索では正確な場所が出ず、カーナビでもだめみたいです。なんという隠れ家。
まあお店に電話すれば問題ないのですが。
聞いたところ、場所は銚子の本城という町の小高い丘の上です。山というほどの高さではないかも。
近くにはパチ屋があります。そこから坂を上ればおのずと見えてきます。本城団地から脇道に入ってもいけます。
さらに正確な場所を言えば、水道局の上野町配水場の向かいにお店はあります。
前回のわかやさんは、実は蕎庵さんを探して迷っているうちに偶然見つけたのでしたw

お店はキャベツ畑が広がる丘の上にあります。遠くに団地も見えますが、実に気持ちのいい場所です。



結構新しいですね。小洒落てます。
駐車場は数台分ですが、まあなんとかなるでしょう。
お店に入ると、これまた小奇麗で今風のお店です。割と高い天井に、くすんだ木材を使って趣をアピール。壁は赤橙色で優雅な雰囲気です。BGMにメロウな洋楽がかかり、穏やかな空間を演出されています。
席はカウンター6、小上がり4+4+6、テーブル4×3です。それなりに入ります。
テーブル席の向こうには、ささやかながら日本庭園のように設えられています。その向こうにはキャベツ畑が広がります。なんとも不思議な空間です。

さて今回は平日限定のセットメニューがありましたので、そちらをいってみました。
天せいろセット(\1450)です。+\200で大盛にしています。



蕎麦、天ぷら、菜っ葉のおひたし、ご飯にデザートと盛りだくさん。

まずは蕎麦からいきます。



つゆはわずかに甘口。ダシは鰹が前面に出ています。香りも味も、実に荒々しい、かといって下品ではない、絶妙なダシの取り方です。これ好き。
ただし実は薄めのつゆです。都会的なつゆと言えるかもしれません。
蕎麦は味、香りともに上々。結構な細打ちですが、コシはしっかりしています。星は多少見えます。表面はざらつきを楽しむ程度にあります。また水気の含み方もなかなかいいところをついています。水自体も美味しいです。
バランス的にはやや蕎麦が勝っていますので、つゆを濃くしても楽しめるかと思いますが、お店の雰囲気とあった洗練さを味わうならばベストバランスと言えるでしょう。
素晴らしい。

お次は天ぷらです。奥に見えるのはデザートの杏仁豆腐です。



えび、なす、かぼちゃ、ししとうです。
高温で揚げられているのか、油はあまり感じません。しかし反面ややクリスピーになってしまった感はあります。でもこの辺は好みの問題の範疇ですね。

ご飯もあります。



梅とわかめの混ぜご飯です。おひたしもついてます。
お腹を満たすのにはなかなかにいい一品。
全部食べる頃には結構満腹ですよ。
大満足です。

銚子は古くから漁業海運に加えて醤油文化の街です。銚子のぬれ煎餅なんかもありますし。
銚子の老舗蕎麦屋の桔梗屋さんには行ってないのですが、わかやさんといいこちらといい、侮れない街ですね。
房総半島の最東端で相当な距離がありますが、実は結構都会です。最近大学も出来ていますし、活力に満ちている街です。
探ればまだまだ面白いものがたくさん出てきそうな予感がします。もうちょっと勉強してから再訪したいところです。
距離はハンパねえですけど!
東関東自動車道からも銚子連絡道からも遠い場所です。もうちょっと高速が伸びれば・・・
ちなみに東総有料から旭を抜けても行けますよ。

最後にお店の宣伝しておきます。蕎麦食いならば押さえておきたいお店の一つですね。

手打ち蕎麦と酒・焼酎 山の上蕎庵

銚子市本城町六丁目1403-1
TEL:0479-22-8739
営業時間 11:00~14:00   17:00~21:30 (LO 20:30)
定休日 月曜日 第1・3火曜日