「久呂麦」 / そば遊膳2008年08月18日 20時01分01秒

公津の杜の 久呂麦さんで昼飯。
かなり間が空いてしまっていたら、かゆいところに手が届くようなメニューが出来てました。
というわけで、今日は「そば遊膳」です。

最初に出てきたのは・・・サラダ?



でもしっかり蕎麦です。
やや太めでコシのある蕎麦を盛り、オニオン醤油ベースのドレッシング、その上から細い大根と人参を盛ります。ドレッシングはややこってりしたものですが、蕎麦と不思議と合いますね。
一番下にはちょっとした小細工もありました。

次は揚げ出しです。



揚げ出しとは言っても、豆腐ではなく蕎麦餅です。
ねっとりとした食感のなかに、蕎麦の実が隠れていてアクセントになります。
あんかけは鰹とキノコのダシが強烈に出ていて、存在感をアピールします。
刻み生姜が薬味であると、食べ終わりがさっぱり出来ていいかな?

メインは蕎麦と天ぷら。今日は鱧と太刀魚がいいと言う事でしたが、鱧の天ぷらが入っていてお得です。



まずは蕎麦。



つゆは非常に濃くボディががっちりしています。ダシも相応に強烈ですが、それも鳴りを潜めるぐらいに濃い。しかし嫌味は無く、どんどん舌の奥に攻め立てるような攻撃的なつゆです。
蕎麦はやや太め。夏場なので香りはやや不利ですが、十分に楽しめます。コシは太さ通りに強烈で、噛み応えがあります。
この季節はつゆがやや勝ってしまいそうですが、コシのある蕎麦もなかなかどうして負けません。
相変わらず妥協の無い蕎麦です。

天ぷらは5種。



鱧、さつまいも、生姜、ネギ?、巨峰です。
鱧は梅肉のタレでも良し、天つゆでも良し、カレー塩でも良し。隙がありません。
口直しの生姜も鮮烈で美味い。
変化球の巨峰揚げも、ミスマッチのようで実はよく合う。巨峰の瑞々しさを損ねないのは揚げ方でしょう。これが油っぽいと台無しです。
蕎麦も天ぷらも、変わらず素晴らしい。

食後は蕎麦饅頭と蕎麦茶です。



蕎麦茶を別に出すところが実に細やか。
ただ蕎麦饅頭もよいのですが、もうちょっと蕎麦の香りを楽しめるものでもよいかな、と思います。きれいにまとまってはいますが、饅頭以外の選択肢も模索しても面白いでしょう。
ともあれ饅頭も、やや地味ではありますが、手抜き無く美味しい。やはり最後を締めるだけの一品だとは思います。

来るたびにもっと楽しみたいと思う店もなかなかありません。近いうちにまた行ってしまいそうです。