「手打ちそば おゆみ庵」 / 鴨せいろ2007年08月13日 19時38分32秒

おゆみ庵」さんで昼飯です。

前にあったかどうか失念しましたが、今回はお凌ぎに揚げ蕎麦を出していただきました。



揚げ色はあまり付いておらず、僅かながら油を感じます。温度が低かったのでしょうか。
少し塩味がついており、またほんのりレモンの香りがします。仕事が細かいです。

今回の蕎麦は「鴨せいろ」です。



つけ汁は、鴨の脂の旨味が前面に出ています。焦げ味はありません。肉の味とダシの味も程よくします。
鴨肉は、噛むとレバーのような風味も感じますね。不思議な感覚。
非常に濃厚なつけ汁です。
反面蕎麦は線が細いので、つゆに対して若干負け気味になってしまっていますね。鴨せいろの場合は、多少太くても味がしっかり乗った蕎麦の方が合うようです。
しかし、それぞれを見ると非常にレベルが高いので、バランスが整ったらますます美味しくなります。

前回よりもメニューが増えているので、まだ成長期って事でしょう。
変わり蕎麦として、レモンとケシがありました。
あと、「冷やし鴨南蛮」ってのが気になりますねー。楽しみが多いお店です。また行きたくなっちゃいますよ。
向かいのお店でデザートも食べられるし!w

「海空土」 / カジュレー麺2007年08月25日 19時52分27秒

おなじみの海空土さん、今年の夏メニューは「カジュレー麺」です。



フレンチか?と思うぐらいきれいにまとめられています。ラーメンっぽくないですね。
麺はコシをしっかり感じるぐらいで、ピリ辛の味付け。野菜との市松模様が実に美しい。
真ん中には挽き肉があり、さらにこの一品の名前が示すように、”ジュレ”が乗っかっています。
レモン風味、というか思いっきりレモンジュレです。かなり酸っぱくてさわやか。
夏らしい一品です。

暖簾をくぐったときのスープの香りを嗅ぐと、つい普通のラーメンを頼んでしまいますが、たまにはいいでしょう。
こんな繊細な一品も仕上げる海空土さんは、やはりただものじゃありません。

「しょうね家」 / 梅天ぶっかけうどん+とろろごはん2007年08月26日 22時49分41秒

富里は十倉の「 しょうね家」さん再々訪。
今回は「梅天ぶっかけうどん」です。



うどんの鉢に、しそ、白ゴマ、茗荷、ねぎ、さらには衣をつけて揚げた梅干が。
梅干は酸っぱくて夏らしくさっぱりした味わいですが、揚げる事でこってり感と共存させています。これは美味い。
ぶっかけるのはゴマだれ。それもお酒の吟醸香のようなむわっとした風味があります。
夏っぽくさっぱりした一品かと思いきや、梅天といいゴマだれといい、結構こってりな対立概念をぶつける事でぶっかけうどんが高次元にaufhebenされるのは見事としか言いようがありません。
さすがです。

今回はうどんに加えてとろろごはんもつけちゃいました。



とろろ、麦飯。オーソドックスだが攻撃力の高い堅実な一品。
とろろは少しツンツンします。塩味がちょっと強すぎる感もありますが、こちらも美味しく頂けますね。

うどんに関してはいろいろな楽しみ方を提供してくれるしょうね家さんだけに、冬の時期も気になるところです。
今から冬が待ち遠しいです。

「蕎花」 / 天せいろ2007年08月27日 11時40分15秒

酒々井と八街の境にある「 蕎花」さん再訪です。
工場のお隣なので、建屋の陰に隠れて見えにくいのですが、のぼりがあるので大丈夫でしょう。

今回は基本の天せいろです。



つゆは前回と変わらず辛口で強いですね。蕎麦とのマッチングも素晴らしい。
天ぷらは、海老、なす、かぼちゃ、しいたけ、さやえんどう、ししとう。衣がやや厚く固め。しかし油臭くはないので、さほど重くはありません。

忽然と現れるお蕎麦屋さんではありますが、意外なところにいいお店があるものですよ。

「亥庵」 / 亥庵そば2007年08月29日 18時21分10秒

亥庵」さんで昼飯。敷居が高い感じなのでちょっと緊張します。

前回ははしご前提でしたが今回は単発勝負。というわけで天ぷらも食べます。
普通の天せいろでも良かったのですが、「亥庵そば」なるものが目に入ったのでこちらに。



お蕎麦は普通のせいろで、天ぷらに薬味がいろいろ、それとつゆは冷温両方で出てきます。
蕎麦は前回と同じように、美味しいですね。
つゆ、まず冷たいほうですが、前回ほどの鰹臭さは無く、穏やかになりました。実に上品になったのですが、パンチが無くなってしまったのはちょっと寂しいです。
温かいつゆは、三つ葉が入っています。また薬味の柚子胡椒を溶かすことで、温かいつゆによくある柚子風味をプラスする模様。ちょっと面白いです。
冷たいお蕎麦と温かいつゆ。鴨せいろでも思いましたが、足し算の結果は当然「ぬるい」となります。
これはこのスタイルの弱点だと思っていましたが、蕎麦を温かいつゆに全部つけるわけではないので、最初に口に入るのは冷たい蕎麦。間髪いれずに温かい蕎麦になり、冷温両方の蕎麦を一挙に味わえるという考え方をすれば、実によく考えたスタイルと言えなくもありません。
それを実現するためには、つゆが蕎麦を十分温められるだけの温度を有すること、蕎麦が必要以上に冷たくないことが条件になります。亥庵さんの温度はちょうどよいものでした。

天ぷらはえび、なす、ししとう、さつまいも。軽く揚がっていて、油もきつくないので、実に美味しくいただけます。
温かいつゆでもいいですが、塩で食べてももちろん美味。ちょっと黄色っぽいお塩でした。

最後に蕎麦湯を頂きますが、冷たいつゆで楽しんだ後は、生のままの蕎麦湯を蕎麦猪口に入れ、温かいつゆを口に含み、飲み込んだ後間髪いれずに蕎麦湯を飲むと、蕎麦の甘味が強く感じられますね。
温かいつゆは器に結構いっぱいに入っていますが、この方法ならつゆ原液を無理矢理飲んで量を減らした後に蕎麦湯で割るなんてことをしなくても良いです。
まあ、蕎麦湯一つとっても、いろいろ楽しみ方はありますよ、ということで。

とても広いお店で格調高い感じですが、お値段は普通よりちょっとだけ高い程度ですので、気兼ねなく訪れてください。
夜にも来てみたいなぁ。