自転車の歩道通行・車道通行2006年11月30日 23時55分28秒

自転車の歩道通行解禁へ 子供運転や危険車道に限定
(by 産経新聞さま)

現行道交法では、自転車通行を認める標識が歩道にある場合を除き、自転車は車道を通行するのが原則とされている。提言を受け警察庁は来年の通常国会に自転車の歩道通行を認める道交法改正案を提出する方針
自転車の歩道通行は既成事実化して長らく放置されてきたが、今になってようやく法制度化しようという話。
もっとも、主眼は規制緩和ではなく自転車事故抑止キャンペーンの一環であろうが。

自転車が車道を走る事自体が危険なのは明白であるし、一先ずは暫定措置ではあるが、自転車事故抑止に繋がれば、と思う。
もちろん自転車が歩道を走る事も危険であるのは変わりない。その場合の被害者は歩行者になるが。
そう考えると自転車ってのはどこを走ればよいのか分からない乗り物だ。
意味の無い事を言えば、そもそも車道と歩道の他に自転車道を作るべきだったかもしれない。
この法案が通ったからといって事故が増えるとも減るとも思えないが。
自転車通行のルールが変わる事になるのは間違いない。

大昔に別のところで書いたかもしれないが、法というのは事実と乖離してはならない
このケースだと自転車が車道を通る事は危険であるにもかかわらず方は車道を強要する。しかし自転車も車道が危険な事は分かる。だから歩道を走る。
これは自転車・歩行者・自動車ともに、その暗黙の了解を得ている。
自動車から見ても、自転車は歩道を走るものだから、ときどき自転車が車道を走るとクラクション鳴らしたりする人もいる。
道交法には何ら違反してはいないが、そもそも道交法の自転車通行の部分は現実と乖離しているから、これを遵守すると現実とのズレが生じる。
道交法か、暗黙のルールか。
"自分が"危険に合わないためにはどちらを選ぶかは明白だ。

自転車が歩道を走った場合には歩行者が危険に晒されるので、現時点で誰もが危険度を最小限に出来る方法は、自転車から降りて歩道を歩く事だとも付け加えておこうか。

道交法と交通ルール。いろいろな制約を受けて大変だが、一番安全な方法を、一番怪我しない方法を模索して安全に乗って欲しい。

ちなみに一番危ないと思う自転車は、車道を中途半端なスピードで走るレース用のチャリである。
自分のスピードで交通の流れに乗れていると勘違いしているせいか、堂々と車道(しかも結構真ん中)を走ったりする。
問題はその時点でのスピードではなくて、自動車の到達可能速度範囲なんだが・・・(言い換えれば自動車のポテンシャル)
しかも路駐自動車を避けるときに後方確認をせずにいきなり飛び出すこともしばしばある。

道交法に違反しているわけではないので文句を言うつもりはないが、お前らいつか轢かれるぞと忠告したいところだ。