NSAIDと胃粘膜保護剤の関係~実体験~2006年10月20日 19時03分31秒

まだ脚の痛みは残るので、NSAIDを飲んでいます。
一緒に服用する胃薬について、3種類の処方にしてもらい、自分の体で違いを調べました。

こちら の記事もあわせてご覧ください。



まず、NSAIDとしてはロキソプロフェンナトリウムを服用しています。定番ですね。
これに対し、3種の胃薬、そして胃薬ナシ、計4パターンの服用について、1週間程度の自己経過観察を行いました。
あくまで自覚症状の範囲であることはご了承ください。
なお、服用は1日1回、昼食後です。正規の用法では無い事にご注意ください。

1.胃薬なし

服用から3日程度で胃の不快感を感じ、胃が悪いなぁ、と自覚できます。
特に朝起きた時の胃のムカムカは明確で、気持ち悪いです。
胃酸過多の症状が思いっきり出ました。


2.胃粘膜保護剤(レバミピド)

胃の不快感を感じることは無く、至って無症状でした。
朝起きた時も、NSAIDを飲まないときと同程度です。


3.H2ブロッカー(ファモチジン)

胃粘膜保護剤の時とほぼ同じ経過です。


4.プロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール)

日中は無症状です。2,3と変わりませんでした。
起床時、NSAIDを服用しない時の胃の不快感のレベルよりもさらに低く、すごく胃がすっきりしています。
気持ちのいい目覚めです。朝食も美味しくいただけます。


以上をまとめますと、胃薬ナシはさすがに胃が悪くなったと自覚できます。
何がしかの胃薬を飲んでいれば、少なくとも自覚症状は低いレベルで推移しました。
PPIはむしろ効き過ぎ、という印象です。害はありませんが。
特にオメプラゾールの処方が1日1回、長期間薬効を発揮するだけあり、朝起きた時まで効いている感じでした。



以下、私なりの考察です。

NSAIDを服用した際の胃壁へのダメージですが、レバミピド製剤以上を服用していれば、自覚症状は恐らく感じず、患者からの訴えもほとんど無いのではないかと思います。そのため効果アリとして長きに渡り定番の組み合わせとして用いられたのでしょう。
しかし実際には胃壁へのダメージは蓄積し、長期投与においては胃潰瘍を発症してしまう、という結果が示すとおり、レバミピドでは不十分ということです。
なまじ明確な自覚症状がほとんど無いだけに、結果が出るのが遅れた、という事でしょうか。

毎日服用するのであれば、H2ブロッカーは最低でも服用した方が良いという結果も出ていますし、個人的にはPPIを出してしまっても良いのではないかと思います。
副作用の少ない薬剤ですし、多少薬価は高いですが、下手にけちって胃潰瘍になるよりはマシでしょう。
朝起きた時の胃のムカムカが無いというのは、とても良い事です。ご飯も美味しく食べられます。



NSAID+レバミピド製剤の胃潰瘍防止についてはエビデンスが無いという結果でした。
他にもこのようなケースはあるでしょうから、データの蓄積が求められますね。
患者の自覚症状が無ければ訴えも無いので、問題が潜在化しやすくなりますが、早いうちから適切な調査を実施していくことが大切ですね。