「手切りそば 勢庵」 / 天せいろ2006年09月28日 16時11分54秒

千葉県は八街市の「勢庵」に行って来ました。せいあん、と読みます。
場所は県道53号線、ちばフラワーバスの大谷流バス停の前です。おおやる、と読みます。
千葉の地名は難しいですね。

お店の外観はこんな感じです。



県道を走っていると、新築っぽい建物がいきなり現れるので、簡単に見つかります。
周りは畑が多く、 そば工房小間子 さんと雰囲気はほぼ同じです。こちらの方が開けた感じですが。

店内は程なく明るい感じです。この日は久々に暑くて陽射しが強烈でした。
席はカウンターのみで10席ぐらい。結構待ちの人がいらっしゃいました。
カウンターということで、厨房が丸見えで調理の一部始終が見えて珍しいです。
店員さんは2名。恐らく店主と思しき方と、昔の娘さん。
店主はかなり若い方です。くせっ毛です。厨房でてきぱきと動き回っています。
前掛けには「白鳥製粉」の文字が。
この会社名を聞いて「タスマニア」と浮かんだ人は立派な美味しんぼマスターです。
期待が膨らみます。

カウンターにつき、新規店では定番の「天せいろ」を注文。大盛りは無い模様。

注文を受けると、ご主人が蕎麦を切り始めます。
そう。このお店は注文を受けてから蕎麦を切るスタイルです。
切り立て、3たてではありませんが、蕎麦を切る姿と音で、食欲をそそります。
目の前で蕎麦を切ってくれると言うのは、なかなか珍しいですよ。
手切りそば、の看板は伊達じゃありません。間違いなく手切り蕎麦です。
天ぷらを揚げるところも少し見えますので、ご主人の調理姿を観ながら待つのもまた一興。
あんまりじろじろ見ると失礼ですが・・・

じっと待っていますと、天せいろさまのご登場です。



普通盛りでも結構量がありますね。

まずはそばつゆ。甘口のつゆで、ダシは程よく効いています。優しいつゆです。
蕎麦はリアルタイム手切りだけあって、手切り感が感じられます。薄く打ったお蕎麦なので、見た目に幅広の蕎麦に見えます。
この時期は新蕎麦でしょうか、蕎麦の香りが広がります。表面はつるつるした蕎麦で、引っ掛かり無くぐいぐい呑めます。呑んだ時に口に残る蕎麦の甘みがつゆの味で優しく覚醒され、次の蕎麦へと無意識に箸が伸びます。
好きなタイプの蕎麦です。美味い。

天ぷらはえび、なす、ピーマン。シンプルです。
ただ、えびがかなり大きく、綿実油でさっくりと揚がっていて中はジューシー。食べ応え全開です。

全体として、優しい感じがします。店主の穏やかなお人柄を表すかのようです。

若い店主を持つ名店と言えば、 あまね さんが浮かびますが、どちらも今後なお一層の期待が持てます。

八街にはここといい小間子と言い、蕎麦屋のいい店率が高いですね。
(※小間子は千葉市です)

新進気鋭の「勢庵」さん、蕎麦は名前に反して優しい蕎麦です。
でもね。
ここの蕎麦屋さん、きっと近いうちに波が来ますよ。凄い勢いで。

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