心腔内マッピングを併用した不整脈根治治療2006年04月25日 11時33分03秒

もうこんな方法があったとは。
ソース

不整脈の多くは頻脈性不整脈(脈が多くなり、リズムも変)であり、血流状態の不均一化による血流の滞留、血栓形成、脳梗塞というパターンになります。
その原因の多くは、心臓の異所性自動能発生と、伝達異常(リエントリーなど)です。
原理的には、電気的に異常な箇所を電気メスなどで焼ききってしまえば根治出来ますが、その部位の特定は難しい。

心腔内マッピング法は、心臓内に電極カテーテルを挿入し、磁気的に心臓の電気状態を3D表示できるという優れもの。
これにより電気的に異常な箇所の発見が比較的容易になり、さらにそのまま高周波による電気焼灼、いわゆるアブレーション治療に移行できます。
都合のいい事に、太い血管からカテーテルを心臓に入れればよいだけなので、開胸の必要が無く、局所麻酔でも可能。
欠点らしい欠点は、カテーテルの固定にX線透視を行うので、比較的被爆量が多くなってしまう事(それでも基準値内ではありますが)。

薬学の立場から言うと、不整脈といえば薬物治療が真っ先に浮かびますが、難治性不整脈に対してこういう治療があることは、大きな後ろ盾となり頼もしい限りです。
医療の進歩と言うのは、予想以上に進んでいます。



これを初めて知ったのがK2っていうのはどうなのよ自分。

いや面白いけどね。

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