独自技術の利点と欠点2006年04月21日 15時18分50秒

私のバイクはVFRです。
今は故障中ですが。。。

非常に完成度の高いバイクではありますが、多少のカスタムは施しています。
しかし、割と不人気車であるし”他メーカーが手を出しにくい”技術を使っている事もあり、アフターパーツは決して豊富とは言えません。
その中でも特に厄介なものが、”DCBS”と”プロアーム+4点固定ホイール”です。
DCBS。
最初に言っておきますが、DCBSは素晴らしいシステムです。
やたらに高価で重たい装備など使わずにブレーキの安全性を向上させることが出来る、雑誌などでは否定的な意見も多いですが、意図してリアロックさせたいとか思わなければ不便な事は何一つない。
しかし。
問題なのは、フロントフォークを独自のものにしてしまった事です。
構造上、左のフォークのキャリパーマウントは変な位置にあります。
フロントフォークカスタムといえば真っ先に浮かぶのはオーリンズですが、通常のキャリパーサポートは対処できません(逆にキャリサポが出来れば・・・)。
また、フォークをどうしても変えるとなると、ブレーキシステムにまで手を出さなければならないので、とんでもない出費+労力です。
現状では、フォークをチューンに出して対処しましたが、セッティングなんて状況でころころ変わるので、やはり自分の手で調整したい。

似たような事が、リアホイールにも言えます。
プロアームはチェーン調整も洗車もラクで欠点は特に見当たらないのですが、4点ロックはクセモノです。
4点ロックなんて、VFRぐらいしか採用していないと思います。まして出回っている台数もそんなに多くない。
軽量ホイール導入を考えても、そもそもモノが無いのではお話になりません(DYMAGのオーダーという手はありますが)。
4点ロック方式でナット径を小さくするのは結構ですが、それがカスタムの障壁になっています。

こういう例はバイク以外にもあるでしょう。
単体で見れば素晴らしい技術でも、他社が手を出さない技術と言うのは新商品を生みにくい
利潤はもちろん追求すべきですが、会社が活躍する業界そのものがしぼんでしまっては意味が無いのです。

ことリーディングカンパニーと言われるメーカーさんは、そういうことも踏まえた上で、これからも素晴らしい技術を生み出していって欲しいものです。